■渓を変えて今度こそ!? ちびっ子ばかりと油断していたら、岩陰に潜む大物も!
水量は先ほどの渓より少なく、平水といった感じでしょうか。水温は12.7℃で、これまた申し分ないコンディションに見えます。ただこの渓は車道がすぐそばを通っています。どこからでも入退渓できるわけではないとはいえ、付かず離れずの距離の道の存在から、魚たちのスレ具合は先ほど以上だと容易に想像できます。
案の定、いざフライを流しても大場所ほど反応がありません。“竿抜け”していそうな場所を重点的に攻めると、ときおり反応がありますが、いかんせんちびっ子しかハリにかかりません。途中から、意外と浮いている魚たちも見かけるようになりましたが、やはり小さな魚影ばかり……。
反応がなくて見限ったポイントでも、先に進もうと足を出した瞬間に手前の岩陰から大きな魚影が走っていくことも一度や二度ならず……。ちゃんと良型もいるのですが、大きい魚ほど警戒心が強いのでしょう。そうかと思えば、倒木が流れに覆い被さっている狭い淵には優に“尺”を超えるようなイワナを筆頭に数匹、ゆらゆらと泳いでいました。こちらが手も足も出ないことを知っているかのように、近寄っても呑気に浮かんでいました。
用意した昼食を食べる時間ももったいなくて、すっかり夢中でロッドを振り続けていました。ふと見上げると左岸(車道側)に上りやすそうな壁を見つけました。藪漕ぎしなくても退渓できます。暗くなるのも早まってきているので、早めに車に戻ることにしました。ひと雨ごとに秋の気配が本格化しているような気がします。