暑くなったと思えば急に寒い日があったりしていますね。初夏の風情漂う渓では水温も上がってきています。
毎年この時期に訪れる飛騨の渓へフライフィッシングに訪れました。ピンク色のタニウツギの花が咲き出したばかり。この花が咲くと渓流釣りのシーズンもいよいよ盛期となっていき、イワナたちの活性にも期待ができます。
■濃い魚影、しかも高活性!
岐阜県飛騨地方、四方を山々に囲まれた一帯は、里川から山地、山岳渓流にいたるまで数多の流れが入り組んでいます。放流もされていますが、天然の渓流魚たちも多く息づいている土地です。
庄川水系のとある支流、標高700mあたりから入渓しました。朝8時の気温は14℃ですが、1時間ほど歩いてきたので寒さは感じません。水温は10.4℃でした。
瀬音の奥でキツツキのドラミングが響く新緑の森。まずは先に釣りを開始していたルアーの同行者に立て続けに太いイワナがかかりました。どうやらイワナたちは高活性のようです。
目ぼしい虫たちも見当たらず、ルアーへの出方を見ているとドライフライよりウェットフライの方が良さそうです。ひとまず、パイロットフライにしているロイヤルコーチマン・ウェットを結んで釣りを始めました。最初に流した浅い反転流でいきなり水飛沫が上がりました! 24cmほどのイワナ。太めの魚体にはパーマークがしっかりと残り、まだ透明感のあるヒレに若さを感じます。斑点が散りばめられた美しい魚体に見とれてしまいました。
そっとリリースをして上流へと向かいます。川面を横切る蜘蛛の巣をなるべく壊さないようにしつつも先を急ぐと、同行者が大きなプールで尺上の良型を釣り上げていました。太く隆々とした魚体のイワナはぎろりと我々を睨み、その眼力も貫禄たっぷり。
■素直なイワナたちは粒揃い!
日が高くなり気温も上がってきたので、ドライフライで釣ってみることに。少し大きめのアントパラシュートを結んでみました。
イワナたちが好みそうな場所にフライを漂わせます。流れに逆らうことなく、ごく自然に水流に乗ったフライ。次々と水面が割れて、水飛沫とともに鼻先を見せるイワナたちは粒揃い。ロッドを弓形に絞ってくれます。
素直に飛び出すイワナたちですが、太さや色合いが様々で黒っぽいものから青白いもの、朱点が目立つものなど、次はどんな魚が出てくるのか楽しみになります。
滝を2つ高巻くといよいよ魚影が濃くなり、さらに純朴な反応となりました。しかも尺に絡む良型の割合が高いです。 無垢なイワナたちの様子は、まるで20年くらい前の山奥の渓へ釣りに来たかのようで「こうだったよな」と懐かしさを感じます。