多くの地域が梅雨入りし、雨が降ったり止んだりが続いていますね。渇水していた川も潤いを取り戻しています。しかし、まとまった雨、激しい降雨は増水以外にも斜面の土砂崩れや落石や倒木など、リスクを高めます。せっかく予定していた釣りに行けないのは残念ですが、こんなときこそ道具のメンテナンスをしたり、毛鉤を巻いたりするのもいい時間の過ごし方でしょう。

 それでも長く釣りに行けないと禁断症状が出てしまうようなアングラーもいますね。かくいう筆者もその一人です。雨続きでも釣りが成立しやすいのが、湖や池などの止水でのフィッシングです。霧、雨、青空……。開放的な高原の景色を楽しみながら、大物釣りを楽しめる長野県佐久穂町の「八千穂レイク」へ行ってきました。

■目まぐるしく変わる天気と幻想的な湖面の表情

どんよりとした空。雲のすき間から光が差し込み色めく湖畔の景色

 「八千穂レイク」は長野県東部、佐久穂町にある人造湖です。北八ヶ岳東側の裾野、標高1,500mの高原にあり、ルアーやフライフィシングのためのキャッチアンドリリースの管理釣り場となっています。

 緑美しい高原の真っ只中、景色の一部となってラインを伸ばすだけでも楽しい場所です。天気が良く風がない日には、周囲の緑を水面に映しこんで爽やかな絶景が広がる。“映える”ロケーションとしてSNSでも人気のスポットです。

管理棟。まずはここで申し込み用紙に記入して料金を支払います

 訪れたのはちょうど梅雨の中休みで、天気予報は晴れでした。しかし、到着時には一面霧に覆われており、その後は雨が降ったり、風が強まったりを繰り返しながら、午後になってようやく晴れてきました。目まぐるしく変わる天気に呼応するように魚たちの反応も変わっていきました。