山里の桜も散り始めています。あっという間に過ぎゆく季節。桜を撮るか、渓流でフライフィッシングするのか迷ってしまいます。
断続的に雨が降ったり止んだりしていた4月初旬、通い慣れた奥飛騨の渓へ、今季一回目のフライフィッシングに出かけてきました。
■まだ春浅し、馴染みの渓へ
道路脇の駐車スペースに車を停め、山道を1時間半ほど歩いて入渓しました。木々はまだ芽吹く前で、まだ川岸も斜面も地味な色あいです。流れのエメラルドグリーンがひと際目立ちます。
このところの断続的な雨で水量が多いことを懸念していたのですが、取水施設の影響で水位はむしろ下がっており、遡行自体は楽そうです。しかし、その分魚たちは神経質になっていそう。
朝12℃だった気温は15℃まで上がっていましたが、水温は4.7℃とかなりの低めです。はるか上流から流れくる雪解け水の影響でしょう。川床まで見通せる透明な流れには魚っ気がありません。じっと岩の陰に潜んでいるに違いありません。しかし、しばらく釣り上がっていくうちに、ちらほらと魚影を見かけるようになりました。ヤマメたちです。
■ようやく見つけたヤマメたちには相手にされず
そっとフライを流しますが、ヤマメたちは頭上のドライフライにはまったく見向きもしません。それならばと、フライを沈めると興味深げに様子を見にきてくれますが、なかなか咥えようとはしません。反応も一投目だけ。
どうにか釣りたくて、あの手この手で様子を窺ってみますが、まるでプロジェクションマッピングでも見ているかのよう……。その場で30分ほどでしょうか。しばらく観察していると、なぜか釣り欲も満たされ、その場を後にしました。