4月に入り、一部を除いて全国的に渓流釣りが解禁になっていますね。雪の多い冬だっただけに、本格的な渓流シーズンの始まりはいつもより遅いような気もします。
群馬県上野村を流れる人気のフィールド、清流・神流川へフライフィッシングに行ってきました。
■釣り人に人気の清流「神流川」

神流川は利根川水系に属する一級河川で、群馬県南西端の上野村にある三国山に端を発する、全長87kmあまりの川です。民家の裏を流れるような里川の雰囲気と、深い谷間に刻まれた山岳渓流の顔を合わせもつ清流です。上流部を管轄するのは上野村漁業協同組合(漁協)。濃い魚影はもちろん、釣り人に寄り添った運営が好評で、SNS等を通じての情報発信も頻繁に行われており、人気のフィールドとなっています。
上野村漁協が管轄する神流川のフィールドは、場所や時期によって“ゾーニング”されています。同じ渓流釣り愛好者でも、釣った魚を持って帰って食べたい人がいる一方、魚とのやり取りを楽しみたい人もいます。ここでは、釣法も含めて場所によって制限を設けることで、一般的な渓流釣りを楽しめる場所もあれば、釣った魚を元気なままリリースする義務があるC&R(キャッチ&リリース)区間もあります。さらに種の存続のために禁漁区となっている場所も存在します。
■スレたヤマメたちに翻弄される「C&R区間」

「川の駅 上野」内にある漁協事務所で受付を済ませ、下流にあるC&R(キャッチアンドリリース)区間へと向かいました。気持ちよく晴れた当日、朝8時の気温は12℃ありました。しかし水温は9.2℃で思ったより低めです。ときおりライズ(水面付近での魚の捕食行動)も起こっていますが、どこか神経質そう。とにかく一匹釣りたくてまずはニンフ(フライの一種)を結んで水中を探ってみました。
流れ込みの筋の先、大きめの底石に囲まれたポケットから良型のヤマメが浮上してくるのが、水面のゆらめきの下に確認できます。フライを変えて流すたびに見え隠れする魚影にドキドキしますが、スレた魚たちは簡単にはフライを咥えてくれません。
ひょっとしてマーカー(目印)のせいで見切られているのかと思い、違うタイプのものに変更してみました。すると、深みから浮上してきた先ほどのヤマメがパクりとマーカーを咥えて反転しました! 疑いもせずに口に含んだらしく、一瞬ラインが引き込まれてロッドがしなりました。久々の感触にドキドキさせられます。
そこでドライフライに変えて水面を流してみると、フライや流し方が気に入ったときだけ、スッと水面に出てきますが、思わせぶりな態度で水中に消えていきます。たまに咥えたように見えても直前で見切っているようで空振りの連続……。正直何が正解かわからず、フライボックスを開けては閉めてを何度繰り返したでしょう。
夢中で釣りをしていると時間はあっという間に過ぎてしまうもの。先に車へ戻っていた同行者に催促されて昼休憩にしました。広い河原では車の横でマットを広げて昼寝をしている釣り人の姿もあります。いい釣りができているのか、心に余裕があるのか……。いずれにせよ心地良さそうな様子を横目に、そそくさとお昼を済ませ釣りを再開しました。