■缶ごと直火はダメ、絶対!

缶を直火で加熱するのはNG行為

 ところで、ここまでさりげなく「缶の中身をクッカーに移して……」と繰り返し書いてきたのにはワケがある。缶ごと直火にかけないで欲しいのだ。

 日本の缶詰のほとんどは、その内側が樹脂などでコーティングされている。食材が金属と直に触れないようにするためで、食材と缶の両方の劣化を防ぐ効果があるのだが、コーティング材は直火に耐えられるような設計ではないのだ(焚き火の炎は500〜800℃といわれている)。もし熱によってコーティング材が溶ければ、食品と一緒に摂取してしまう恐れがある。おそらく健康上、よろしくないと思うのであります。

 さて、今回のランキングを考えねばならないが、1位は決まっている。「CURRY大槌ジビエ鹿肉カレー缶」だ。鹿肉を食らうという行為が漢そのもので大変よろしい。

 2位は「炙りサーモンハラス」にしたい。炙ったハラスの佇まいにワイルド感があり、焚き火台の上に置いた様がカッコ良かった。

 3位は「マテ茶鶏のオリーブオイル漬け」だ。約100mlあるオリーブオイルを扱うには知恵と工夫が必要で、その点では漢っぽさが低かった。しかし大きな肉塊や味の良さなど、肉の缶詰として見るとクオリティは高い。

 

〈今回の缶詰情報〉

高木商店「炙りサーモンハラス100g」

国分グループ本社「缶つま マテ茶鶏のオリーブオイル漬け150g」

みんなの食プロジェクト「CURRY大槌ジビエ鹿肉カレー缶190g」