最近、赤いカップのマークが付いた商品が増えているのをご存じだろうか? 微笑んだような顔が描かれている愛らしいカップで、正式名称は「レッドカップ」という。

 え、そんなマークは見たことがないって? いやあ、きっと気がついていないだけで、知らないうちにその商品を買っているかもしれない。じつはこのレッドカップは、とても大切な役割を持っているのだ。

■子どもを救う学校給食を支援

 レッドカップマーク付きの商品の売上金は、一部が学校給食の費用になる。これが、国連WFP(国連世界食糧計画)が推進している「レッドカップキャンペーン」であります。

 2011年に始まったこのキャンペーンは、これまで学校給食を支援してきた国が61か国、学校給食支援を受けている子どもの数は2,140万人にのぼる(2023年時点)。参加している日本企業は70社以上あって、食品メーカーのほかに建築、アパレル、観光産業などの企業も参加している。

 缶詰だと清水食品「うまい! さば」シリーズと、キャンベルジャパン「キャンベル濃縮缶スープ」シリーズが参加していて、それらの缶詰の売上金の一部が、貧しい国や紛争で苦しむ地域の学校給食費に回る。とくに食糧難で苦しんでいる地域では、給食が子どもたちの唯一の栄養源になっていることも珍しくないのだ。

■身近なところにレッドカップが……

日清食品「チキンラーメン」にもレッドカップが

 レッドカップは、意外と身近な商品にも見つけることができる。

 例えば、ラーメンなら日清食品「チキンラーメン」、農心ジャパン「辛ラーメン」(韓国の辛いラーメン)にも付いているのだ。

とんがりコーンとかむかむレモンにもレッドカップ

 スナック菓子ならハウス食品「とんがりコーン」や、湖池屋「ポテトチップス のり塩 食べきりサイズ」とか。登山の行動食としても人気がある、三菱食品「かむかむレモン」にもレッドカップが付いている。気づいてましたか?

 買い物を通じて社会貢献をすることを「エシカル消費」といい、とくにZ世代は強い関心を抱いている。ぼくはZ世代じゃなくてバブル世代だけど、どうせ買い物をするのなら社会貢献できる方がいいと思う。

 ということで、今回取り上げるのは清水食品のレッドカップ付きサバ缶「うまい! さば水煮」であります。