スキー旅行の魅力は単に滑る楽しさにとどまらず、雪山を駆け抜ける爽快感や、滑った後のゲレンデ食の美味しさ、アクティビティで童心に返る時間、宿で迎える静かな朝、温泉での癒やし、絶景に感動する瞬間など、多彩な体験にある。これらが合わさることで、旅は特別なものとなる。

 今冬のスノートリップを充実させるために、「滑り(Ride)」「食(Food)」「宿(Stay)」「遊び(Play)」「癒やし(Relax)」の5つの視点が重要であり、それぞれのバランスが旅の質を左右する。これらを基に全国10のスノーリゾートを編集部が厳選し、その魅力や体験、2026年シーズンの注目情報を紹介する。

■一度は味わいたい“マダパウ”

長野県飯山市と新潟県妙高市にまたがる豪雪地帯・斑尾高原は、標高約1,000m。野尻湖や妙高山を望み、条件が良ければ日本海まで見渡せる絶景が魅力で、夏は登山客でも賑わう人気エリアだ。

 その中心に位置する北信五岳のひとつ、標高1,381mの斑尾山の山麓に広がるのが「斑尾高原スキー場」。最寄りICから車で20~30分、北陸新幹線・飯山駅からもバスで約30分とアクセス良好だ。

 ゲレンデは上部からベースへと広がる一枚バーンを中心に、バリエーション豊かな全32コース。さらに隣接の「タングラムスキーサーカス」と共通リフト券で行き来すれば、計51コースものビッグマウンテンとして楽しめる。斑尾・志賀高原焼額山・奥志賀高原の3山共通パス「Mt.3 Pass」を利用すれば全80コース、総滑走距離はなんと5万8,194mにも達するスケールだ。その大きさに比例して対応レベルも幅広く、ファミリーから上級者まで誰もが楽しめる。

 名物は、“マダパウ”と呼ばれるふかふかの軽い天然雪。豪雪地帯ゆえ雪の少ないシーズンでも降雪に恵まれることが多く、常に高品質のパウダーが期待できる。

 さらに、国内有数の規模を誇るツリーランエリアも魅力。雪に覆われた原生林の中を滑る全15 コースに、毎年追加される新コースも話題となる。適度な木間が心地よい「パウダーウェーブ2」、途中に高さ7mのジャンプ台のある「NINJA」、朝イチのファーストトラックが狙える「ワールドカップ」など、どれも個性豊か。

 ベースにはスキーイン&アウト可能な直営ホテル「斑尾高原ホテル」をはじめ、周辺には50棟以上のペンションやロッジが点在。コストパフォーマンスの高い宿も多く、目的や人数に合わせて選べて便利だ。

斑尾高原スキー場 公式HP

 

■'25-26 要注目トピックス

TOPIC 1. 初めてのツリーランでも安心 

昨年新設の「パウダーステーション」

 昨年新設の「パウダーステーション」では、定期的に初めてのツリーラン体験イベントを開催予定。スキー場を知り尽くしたガイドが、当日のコンディションやゲストの滑走技術に合わせた最適なツリーランコース等を案内してくれる。 

TOPIC 2. ツリーランコース数 日本最大級 

名物の軽くて深い“マダパウ”

 斑尾といえば、自然の地形をそのまま生かしたツリーランエリア。名物の軽くて深い“マダパウ”を味わえるツリーランコースは、全山共通券「マウンテンパス」で 全15コース滑走可能で、日本最大級の規模を誇る。

■滑る(Ride) “マダパウ”を楽しみ尽くす、レベル別ツリーランコース

最も長く広い人気コース「Powder wave Ⅱ」
ナチュラルハーフパイプ地形が楽しめる「SAWA」コース
ガイドサービスで安心ツリーランデビュー

 沢地形を生かしたナチュラルハーフパイプ地形が楽しめる「SAWA」コースは、ある程度踏み固められた午後がより楽しい。ゲレンデベースエリアに近く、比較的斜度も緩い「カモシカ」は、初めてのツリーランにオススメで、パウダーが残る穴場でもある。

■食べる(Food) ペンション街にもこだわりの飲食店が多数

こだわりが光る「AKI’S pub & café」のピザ
「AKI’S pub & café」で一息いれたい
「AKI’S BURGERin チロル」の人気看板メニュー「ダブルチーズバーガー」

 ボトムエリアのメインレストラン「ハイジ」は800席完備でメニューも豊富。「AKI’S pub & café」はこだわりのコーヒーとピザが自慢。「AKI’S BURGER in チロル」の看板メニューはアンガス牛を使用したジューシーパティのダブルチーズバーガー。店内にはソファー席やビリヤード台も。

■泊まる(Stay) ゲレンデ直結の歴史あるリゾートホテル

斑尾高原ホテル
料金: 1泊 1万4800円〜 (2名1室利用時/ 1名あたり、 2食付き、入湯税別)
地元食材を使ったメニュー豊富なバイキングが魅力

 スキー場のシンボル「斑尾高原ホテル」は、斑尾高原唯一のゲレンデ直結ホテル。天然温泉や、地元食材を使ったメニュー豊富なバイキングが魅力。館内には、宿泊客以外も利用できる居酒屋があり、アフタースキーの拠点としても便利だ。

■癒し(Relax) 998年開湯の自家天然温泉

斑尾高原温泉
料金:大人1500円 / 小学生1000円
時間:6:00〜10:00 / 12:00〜16:00 / 20:00〜23:00(最終受付22:00)

 滑り終えた後は、斑尾高原ホテル内の湧き出る天然温泉を楽しめる「斑尾高原ホテル大浴場」に立ち寄りたい。神経痛、筋肉痛、冷え症、疲労回復などに効能があるとされる高アルカリ性の湯は肌触りが柔らかく、お肌もすべすべに。ビジター利用も可能。受付はホテルフロントで。 

 

【施設情報】斑尾高原スキー場
長野県飯山市斑尾高原
営業期間:2025/12/13(土)〜 2026/3/29(日) 
営業時間:8:30 〜 16:30
リフト券/大人1日マウンテンパス 8500円 斑尾高原エリア大人5時間券 6900円

斑尾高原スキー場 公式HP

 

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