日本万国博覧会(大阪万博)が開催されたのは、1970年(昭和45年)のこと。それから55年後の今年、大阪で再び万博が行われているわけだが、奇しくも同じ55周年を迎えた缶詰がある。それはホテイフーズのやきとり缶詰だ。
今回は発売されたばかりの、かなり攻めた異業態とのコラボ缶詰を紹介するぞ。
■あのカレー、あの生姜とのコラボ缶詰が発売!
前回の万博と同じ年、1970年12月に登場したやきとり缶詰は、発売後またたく間に人気商品となった。国産鶏のモモ肉とムネ肉を5:5の割合で使用し、子どもにも好まれるよう甘辛いタレで味付け。炭火で焼く際には皮を下向きにし、肉の脂が流れ落ちないようにするなど、細かい工夫がいくつも凝らされていた。
それらの製造方法の基本は今でも変わっていないが、味付けはいくつものバリエーションが生まれた。とくにこの数年は「白トリュフ味」や「塩レモン味」など、トレンドを意識した味付けが増えている。
そして、去年9月と今年3月に発売されたピカピカの新商品は、ホテイのやきとり缶詰では初めてとなる異業態コラボ。「ゴーゴーカレー味」と「岩下の新生姜入り」、既存商品をブラッシュアップした「とりつくね・ねぎだれ味」、そして昨年の9月に発売された「とりチーズ・チーズタッカルビ味」の4品であります。
■湯せんで味と香りを最大限に引き出す

それぞれがどんな味なのか気になるところだが、まずはいつもの儀式である湯せんを施す。温めることによって缶内の脂分を溶かし、味と香りを最大限に引き出すのだ。
4缶をまとめてクッカーに入れ、全体がほぼ浸るくらいの水を注ぐ。クッカーを火にかけて、沸騰したら湯せん終了だ。缶詰をトングなどで取り出し(ヤケド防止のため)、表面が冷めるまで放置しておく。なお、残った湯は魔法瓶などに入れておき、洗い物に活用すれば無駄にならない。
全缶が温まったところで、いよいよ試食のスタート!
■元になったのは金沢カレー

まずは多くの人が気になったと思う「ゴーゴーカレー味」から。
ゴーゴーカレーというのはカレー専門店の商品名および店名のことで、その元になったのは石川県金沢市発祥の「金沢カレー」だ。濃厚でドロッとしたルーが金沢カレーの特徴であり、ゴーゴーカレーはさらに味がスパイシーで、ルーの色は黒っぽいという。確かに、こうしてやきとり缶とコラボした状態でも色は黒っぽい。
ひと口いただくと……。うん、普通においしいカレー味だ。最初は甘く思えるが、後から黒コショウ中心のスパイスがじわじわきて、飲み込む頃には辛くなる。思ったよりも食べやすくて、白ごはんに合いそうな味であります。