長野県と群馬県にまたがる湯ノ丸山(標高2,101m)は、年間通じて人気のある山だが、冬でも比較的登りやすい山としても知られている。とくに湯の丸スキー場を起点とするルートはアクセスがよく、ルートもわかりやすいため、雪山初心者にも人気が高い。
今回は、冬季に湯の丸高原(地蔵峠、湯の丸スキー場)から湯ノ丸山を目指すルートと、登山計画のポイントを紹介する。
◼️冬も湯ノ丸山が人気を集める3つの理由
湯ノ丸山は、上信越高原国立公園の一角に位置する独立峰。夏は高山植物の名所として人気で、特に6月下旬から7月上旬にかけてレンゲツツジが山腹を染める時期は多くの登山者で賑わう。一転、冬は一面の雪原と雄大な展望が待ち受ける、雪山ハイキングコースとして人気を集めている。
登山口となるのは標高約1,750mに位置する湯の丸スキー場で、ここから山頂までの標高差は400m弱と少なく、冬場のルートタイムは3〜4時間ほど。比較的短時間で雪山の山頂に立つことができること、それでいて開放感のある山頂からは2,000m級のスケールの大きな景色が楽しめること、さらにルートは明瞭で道迷いや危険箇所が少ないこと。この3つが、冬も湯ノ丸山が人気を集める理由となっている。
◼️スキー場を起点にスタート
スタートはゲレンデ脇の斜面を登る。楽をしたければ、登山道と並行しているスキー場のリフトを利用することもできる。
リフトの終着点から先は針葉樹の森の中を行く。夏にはツツジが咲き乱れるつつじ平を抜け、湯ノ丸山への登りが始まる鐘分岐までは、ゆっくり歩いても1時間ほどだ。ここからは山頂までひたすら登りが続く。ここで息と装備を整えておこう。
登りはひたすら直登の一本道なので、道迷いの心配はないだろう。1時間ほどで辿り着くなだらかな山頂には、天気が良ければ、雪化粧をした八ヶ岳や北アルプスを望む大パノラマが広がる。15分ほどの距離に北峰もあるので、天気が良ければ足を延ばしてみるのもいい。
帰りはピストンしてもいいが、烏帽子岳方面へと西に下り、湯ノ丸山の南面をトラバースしながら戻ってくるルートもとれる。こちらからなら、行きとは違う道を通ってスキー場まで下りることができる。