メインの料理は決まっているけど、なにかもう1品が欲しい時ってありますね。それなりにボリュームがあって、作る手間が掛からず、ついでに酒の肴になりそうなもの。そんな時にオススメしたい缶詰が、ふくやの「めんチリコンカン」であります。
チリコンカンとは、豆と肉をチリソースで煮込んだアメリカ南部テキサス州の郷土料理だけど、そこに明太子を加えちゃったのが、この“めん”チリコンカン。「どうしてその2つを合わせたんだ?」と疑問に思うのは当然でありますが、その答えはちょいと置いといて。取りあえず、どんな缶詰なのかをご覧いただきたい。
■すっきりした旨味と辛味は明太子効果

缶の中は赤いチリソースで満たされていて、一般的なチリコンカンと見た目はそれほど変わらない。唯一違っているのは、チリソースの中に白い粒が見えていること。これが明太子であります。
匂いを嗅ぐと、トマトケチャップのような濃厚な匂いがして、明太子の匂いはほとんど感じない。酸味の利いたチリソースはけっこうピリ辛で、その中に赤インゲン豆(しっとり柔らか)、ヒヨコ豆(歯ざわりあり)、鶏肉(モロモロ食感)も入っている。
食べているあいだはチリコンカンそのものだけど、飲み込んだあとにはすっきりした旨味と辛味が残る。これがきっと明太子を使った効果なのだと思う。
■ちょっとした手間で本格テクスメクスに

めんチリコンカンは、そのままトルティーヤチップスに付けて食べるだけでも美味しいし、いい酒の肴になる。でも、もし温かい料理にして食べたいと思うなら、ぜひアレンジ料理を試してほしい。ちょっと手間を掛けるだけで、本格的なテクスメクス(メキシコ風のアメリカ料理)が作れるのだ。
必要な材料は以下のものであります。
<材料>
めんチリコンカン 1缶
アボカド 1個
トルティーヤチップス 1袋
シュレッドチーズ 適量
まず、アボカドの皮をむいて種を取り除き、ひと口大にカットした状態でクッカーに入れる。今回は真冬のキャンプだったので、調理後もなるべく冷めにくいようにと、鋳鉄製のスキレットを使った。
アボカドの上には、めんチリコンカンを1缶分、すべてのせる。