■ネタ元はポルトガルの超ハイカロリーサンド
めんビーフハッシュを使って作るのは、超ハイカロリーなサンドイッチとして知られるポルトガル名物「フランセジーニャ」だ。
ステーキにハム、ソーセージなど数種の肉とチーズを重ねてパンで挟み、トマトとビールをベースにしたソースをかけるという、凄まじい料理である。ポルトガル料理は基本的にあっさりしているものが多いのに、フランセジーニャだけは特別にジャンキーなのが不思議でおもしろい。
ホットサンドメーカーは食パン2枚を使う「バウルー」のダブルタイプを使った。バウルー内面にバターをまんべんなく塗り、食パン(8枚切り)をのせたら、スライスチーズとハムを交互に重ねる。その上にめんビーフハッシュを広げて、さらにスライスチーズとハムを交互に重ねてと、ミルフィーユ状にしていく。
あとはトマト缶を煮込んでトマトソースを作っておく。より本格的な味を目指すならビールを加えて煮込むべし。
■後味は意外とすっきり
かくのごとし。合計6枚重ねたチーズがすべて溶け、誠に罪深い佇まいとなった。これ、いったい何カロリーあるんだろう?
ひと口ほおばると、真っ先にやってくるのは明太子の辛みだ。あの濃厚なコンビーフハッシュよりも明太子が目立っているのがすごい。そこにチーズのコクと牛脂のうま味があり、ハムのさくさくした食感もあり、飲み込んだあとは意外とすっきりしている。トマトソースの酸味があるおかげで、最後まで飽きずに食べられますぞ。
ホットサンドは素朴なものが好きだったけど(ツナ&チーズとか)、たまにはこんなゴージャスなものを作るのもいいかもしれない。メインの具をグルメ缶詰にすれば材料が少なくて済むし、アイデア次第でおもしろいホットサンドがいくらでも作れそうだ。
●今回の缶詰情報
極洋「海老のアヒージョ 55g」
ふくや「めんビーフハッシュ 80g」