週末にスキーへ出かけると、駐車場待ち、長いリフト列、混み合うゲレンデに気疲れしてしまう。関東近郊や関西圏で滑っている人なら、一度はそんな経験をしたことがあるはずだ。
「せっかく来たのに、思ったほど滑れなかった」「人が多くて練習にならない」「気持ちよく滑るはずだったのに、どっと疲れる」 こうした声が増える中で、あらためて注目されているのが地元ローカルスキー場だ。
観光情報サイトで大きく扱われることは少ないが、地元の人たちが日常的に通う、小規模で実用的なスキー場。物価高騰によるリフト券の値上げやインバウンド需要によるゲレンデの混雑が全国各地のスキー場で起こっている今、この傾向は特定の地域に限った話ではない。そして、その特徴がわかりやすく表れているのが北海道なのだ。
■ローカルスキー場が選ばれる理由
地元ローカルスキー場が支持される理由は、実にシンプルだ。
・混雑が少ない
・料金が現実的
・滑ることに集中できる
観光客向けの大規模スキー場は、非日常感や施設の充実が魅力である一方、移動距離や待ち時間が増えやすい。それに対し、ローカルスキー場は気軽に滑りに行ける、日常の延長線上にあるのが特徴だ。
派手さよりも快適さ。スキーやスノーボードを長く続けている人ほど、この価値に気づくはず。今回はぜひ一度は訪れていただきたい、混雑知らずで極上のパウダーを味わえる北海道のローカルスキー場を紹介したい。
■もし関東近郊にあれば “通いの練習場” になる【桂沢国設スキー場】
桂沢国設スキー場は、札幌市内から高速・道央自動車道で約1時間の場所にある三笠市にある国設スキー場で、地元の日常使いに特化した設計が特徴だ。コースは全4本、滑走距離は約490〜855m。最大斜度は約31度あり、初級から中級までが無理なく楽しめる構成になっている。ゲレンデ全体を見渡せるレイアウトのため、関東近郊にあったとしたら、間違いなく「基礎練習に通えるスキー場」として評価されるだろう
リフトは1基のみだが、中間駅が設けられており、体力やレベルに応じて滑走距離を調整できるのもうれしい。バーンも広く、ファミリー層も安心して楽しめる。料金も大人3時間券で1,570円(小学生1,050円)とリーズナブル。家族4人で訪れても5,000円程度で楽しめる。
また、コースの一部が非圧雪となっているのもローカルに愛される理由の一つ。降雪があった翌日は極上のパウダーランを求めてたくさんのスキーヤー、スノーボーダーが訪れる。派手さはないが、「いい雪をサクッと気持ちよく滑りたい」という日に最適な、実用性の高いローカルゲレンデだ。
●桂沢国設スキー場
住所 〒068-2102 北海道三笠市西桂沢57-1
電話 01267-6-8235
ホームページURL https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/sightseeing/category/122.html
※営業日時はホームページよりご確認ください
■マイナス20℃の世界が作り出す極上のパウダースノー【ほろたちスキー場】
北海道でも有数の厳寒地として知られる幌加内町。内陸に位置し、晴れた夜には放射冷却が強くはたらくため、−20℃以下になることも珍しくない。その恩恵を受けて乾燥した軽い雪を楽しめるのが、ほろたちスキー場だ。
コースは全4本。緩やかな林間コースから、中斜面、そして最大斜度40度を超える急斜面「ほろたちコース」まで揃い、規模は小さいながらもさまざまなシチュエーションが楽しめる。リフトは1基のみだが、待ち時間もさほどなく短時間でも滑走本数をしっかり確保できる。ハイシーズンに訪れるスキーヤー、スノーボーダーのお目当ては非圧雪の「ほろたちコース」。急斜面に降り積もった軽い雪に飛び込み一気に滑り降りる経験をすれば病みつきになること間違いなしだ。
札幌市内から高速で約2時間半と決して近い距離にはないが、それでもローカルスキーヤー、スノーボーダーを惹きつけて止まない「ほろたちスキー場」。一度は北海道旅行も兼ねて訪れてみるのもよいかもしれない。
●ほろたちスキー場
住所 〒074-0415 北海道雨竜郡幌加内町長留内
電話 0165-26-7887
ホームページURL https://www.horotachi-horokanai.com/
※営業日時はホームページよりご確認ください