■ドトールのミラノサンドを参考に

アボカド、ハッシュドポテトと一緒に挟む

 ところで、エビ入りのサンドイッチというと、僕はドトールコーヒーの「ミラノサンド」を思い出す。一緒にアボカドも入っていて、エビの風味とアボカドのコクが好相性なのだ。その組み合わせを参考にしつつ、香ばしさを加えるためにハッシュドポテトも加えることにした。

 ホットサンドメーカーは、食パン1枚で作れる「ホットサンドソロ」を使った。最初にハッシュドポテトをカリッと焼いておき、一度取り出してから食パン(8枚切り)をセットし、ハッシュドポテト、アボカド、海老のアヒージョの中身をのせた。

 具が多すぎてパンからはみ出ているが、強引に挟み、缶に残った油も間に垂らした。はたしてどんなホットサンドができるのか?

■エビのうま味が染みたパンがウマし

具がはみ出たままだがよしとする

 かくのごとし。ハッシュドポテトやエビがはみ出し、パンの両端を重ねることができなかったが、まあそれもよし。

 パンは油が染みたおかげで表面がカリッと焼けた(エビのうまみあり)。柔らかくてジューシーなエビとねっとりしたアボカド、香ばしいハッシュドポテトが渾然一体(この場合は缶然一体)となっている。マッシュルームも食感がシャクシャクして、いいアクセントになった。

■3つのうま味にピリ辛味

ふくや「めんビーフハッシュ」の外観と内観

 もう1缶は、明太子で知られるふくやが缶詰メーカーと共同開発した「めんビーフハッシュ」だ。

 沖縄県民が愛するコンビーフハッシュに、九州県民が愛する明太子を加えたもので、いわば県同士のコラボレーション缶詰ともいえる。牛肉にジャガイモに魚卵という、それぞれまったく違ったうま味が合わさっていて、トータルではかなりピリ辛という、じつにユニークな缶詰であります。