■ライスケーキを使ってサバのオープンサンドに

ブルガリア産のライスケーキを用意して...

 サバ本来の美味しさを生かした缶詰なので、合わせる食材もその味を引き立てる素朴なものにします。近所のスーパーで見つけたのが、ブルガリア産のライスケーキ(ベーグルかライ麦パンでも代用可)。カリカリしたスナックのようなもので、ごく薄い塩味付き。他にはトマトとブロッコリー、チリペッパーを用意します。

ライスケーキを使ったサバのオープンサンド。野菜はキャンプ場近くの農産物直売所で調達した

 ライスケーキの上にスライスしたトマト、フライパンで軽く炒めたブロッコリー、食べやすい大きさに千切ったサバをOn。最後に缶詰のオイルを垂らして、チリペッパーを好きなだけ散らせば出来上がり。

 かくのごとし。「サバのオープンサンド」の缶成であります。

 カリカリのライスケーキがオイルとトマトでふやけ、柔らかくなったところをサバと一緒に頬張る。唯一の調味料であるチリペッパーの刺激が心地良く、たったこれだけの材料でも十分おいしいです。

愛らしいデザインはプレゼントにも使えそう

 さて、なぜこのサントーニャ・サバ缶のサバはうま味が濃いのか? 実はこのサバ缶は、釣り針と糸で釣ったサバを使っているんです。

 日本のサバ漁は網漁が基本で、巨大な網で魚群を一網打尽にします。効率はいいのですが、サバ以外の魚も網に入ってきます。市場で売れない魚が入った場合、その場で海洋投棄することも珍しくありません(混獲問題)。

 それに、魚の入った網を船に引き上げるときは魚体が擦れ、傷む個体が出てきます。傷みがひどければ味も落ちるので、市場でも商品価値が下がります。

 でも釣り漁ならその心配はほとんどなし。サバ資源の保全につながる持続可能な漁なのです。そして、魚体が傷まないということは、食べたときの味もいい(釣りサバ、釣りキンメなど、釣った魚の価値が高いのはそのため)。

 自然を愛するナチュラリストにぴったりの缶詰であります。

今回のCAN詰情報:
パタゴニア
「サントーニャ・サバ・オリーブオイル漬 スモーク」
¥842  120g
https://www.patagoniaprovisions.jp