■沈めたユスリカパターンで良型を狙う

流れ込みの先は、岩盤に沿って深く掘れており、水中ではヤマメたちが列を作っていました

 流れ込みの先の“ぶっつけ“、その岩盤に沿って大小のヤマメたちがゆらめいています。良型はなかなか水面まで浮上してきてくれませんし、出てきてもフライを咥える直前でそっぽを向いて戻ってしまいます。午後になるとそぼ降る雨の中、いよいよ気温が下がってきました。

流れに沿って送り込んだフライを引いてくると、ひったくるようなフッキング! 1番ロッドだったのもあり、サイズ以上に引きを楽しめました

 今度は沈めて様子を見て見ました。何度かフッキングしたのですが、フッキングが甘いようでどうしても途中でバラしてしまいます。少しずつポイントをずらしながら、倒木の陰で少々流しにくい場所へ。その分、魚の警戒が薄いことに期待します。流れに乗せてフライを泳がせるように流し、魚の鼻先でリトリーブすると鋭いアタリ! そのまま水中の障害物の中に潜り込もうとするのを制しながら、慎重にネットへと導きました。

帰路、上野村を離れる頃にはすっかり雪景色に変わっていました

 辺りが暗くなりだすと、雨はいつしか雪に変わっていました。あっという間に冬景色に舞い戻った渓、寒々しくも繊細な美しさに見惚れてしまいます。春はまだ遠そうです。