本州のほとんどの渓流は、9月いっぱいで禁漁となってしまう。そんななか、紅葉の渓谷で、ましてや徒歩わずかで渓流釣りが楽しめる場所がある。

 その正体は、山梨県大月市の山あいにある管理釣り場「奈良子釣りセンター」だ。

■本格的な渓流釣りと設備の整ったバーベキューも楽しめる

「奈良子釣りセンター」入り口から見た眺め

 場所は都心からもアクセスしやすい山梨県大月市の山あい。奈良子川の流れを利用した釣り場は、魚を釣ることだけでなく、自然のなかで釣りを楽しみたい人にはもってこいだ。

 営業期間は一年中! 釣り道具のレンタルもある。さらに場内で釣った魚を調理して味わったり、バーベキューやカフェメニューも用意されており、手ぶらで訪れても大丈夫。環境の整った施設で大人気だ。
 

奈良子釣りセンターのウェブサイト:https://www.narago.jp/index.html

■目玉は自然渓流そのままの「本格的渓流エリア」

「本格的渓流エリア」の入り口。鏡のような水面に紅葉が映り込む

 敷地の奥、上流へと向かい緑のトンネルを抜けた先には、「本格的渓流エリア」が待っている。自然の渓流そのままの雰囲気で釣りができるのが最大の魅力だ。魚を求めて長い距離を歩く必要もない。

 エリア内とはいえ深山幽谷そのもの。秋には紅葉も美しい。取材時は紅葉も後半戦、落ち葉が積もった谷間で釣りをするのも、なかなか乙なものだった。この季節感のなかで渓流釣りをするのは、(周辺の一般渓流は禁漁のため)かなり特別感がある。

 足場が悪いところもあり、渡渉した方が釣りやすいところもある。気兼ねなく楽しむには、長靴かウェーダーなど、濡れてもいい滑りにくい準備をしていくといいだろう。