毎年2月16日は、長野県内の多くの河川が渓流釣り解禁となります。春のような暖かく穏やかな日が数日続いていましたが、解禁前日は夜半にかけて強い雨が降り、当日は久しぶりに冬を思い出させるような冷え込みでした。暖冬傾向といっても県内はまだ寒さ厳しい季節です。県南部、南信地域を流れる天竜川での釣果はいかに?

■辰年の解禁日は、天竜川本流へ

天竜川には意匠にこだわった橋も多く、立派な竜のオブジェも!

 長野県のほぼ真ん中にある諏訪湖から流れ出した天竜川は、東西それぞれを南アルプス中央アルプスに挟まれた伊那谷を流れます。途中、「川下り」でも有名な名勝地「天龍峡」を経て、静岡県で太平洋に注ぎます。総延長213kmのうち、上流部「天竜川漁協」が管轄する天竜川本流へ、フライフィッシング釣行に行ってきました。

 長野県北部に住む筆者にとっては、同じタイミングで解禁となる犀川本流(通年で本流釣り可能な殖産管内より上流部)と毎年迷うのですが、今年は辰年ということで迷わず天竜川へ! 本当の理由として、前線通過に伴う解禁前日の強い雨予報です。犀川はタイミングでダムの開閉具合や水の濁り方など読めない部分が多かったこともあります。

■ドキドキ・ワクワクの解禁日前夜

今年は工事箇所も多いです。流れに潜むトラウトを想像しながら、川を見て回るのも楽しいひとときです

 まずは地元のプロショップ「アングラーズパラダイス」で天竜川漁協の遊漁券(年券)を購入、そのまま現地に滞在(実は筆者の実家が天竜川流域にある)して、仕事の合間に川見して回りました。数日間は2月中旬と思えないほど暖かい日が続いていたのですが、解禁前日はしとしとと冷たい雨が降り、ときおり強く屋根を叩く雨音にハラハラしていました。

 実は昨年はポイント選びに失敗して解禁日は惨敗。同じエリアで出会った他の釣り人たちも釣れていませんでした。果たして今年はどうなることでしょう。ドキドキとワクワク、この時間が一番楽しいのかもしれません。