【北八ヶ岳ロープウェイ】100人ロープウェイに乗り、7分で天空の別世界へ！ 標高2,237mに広がる「坪庭自然園」 夏は涼しく、高山植物の宝庫

　長野県茅野市に位置する「北八ヶ岳ロープウェイ」は、中央道・諏訪南ICや諏訪ICから約25kmの距離の場所にある。電車なら中央本線・茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイ行きのバスでアクセスできる。登山・トレッキングで人気の八ヶ岳連峰の北端にあたるこのリゾートは、標高が高く眺望が抜群。ロープウェイ山頂は、日本三大アルプスをはじめ、数々の名峰を一望できる最高のロケーションだ。

■山岳エリアまで一気に運んでくれるロープウェイ

　「北八ヶ岳ロープウェイ」は、100人乗りの大型ロープウェイ。標高1,771mの山麓駅から標高2,237mの山頂駅（坪庭駅）まで約7分の空中散歩が楽しめ、標高が上がるにつれて目線も高くなり、周囲の山並みがぐるりと見渡せるようになる。

　ロープウェイ山頂駅舎では、展望デッキからの眺めや、「坪庭自然園」の散策、そして真夏でも涼しい山岳エリアらしい爽やかさを味わえる。

■三大アルプスを一望できる展望デッキ

　ロープウェイ山頂駅舎に併設された展望デッキ「スカイアイ2237」は、通年解放されており、山並みや山麓に広がる市街地の景色を一望できる。北アルプス、中央アルプス、南アルプスの日本三大アルプスをパノラマで見られる眺望はここならでは。ロープウェイ山頂から山並みが続く八ヶ岳連峰や、御嶽山、乗鞍岳など、名だたる名峰を眺めながらのんびり過ごせる。

　どの山がなんという山なのか分からなくても、写真つきで山名を説明した案内板があるので大丈夫。これを見比べながら山の景色を楽しめば、眺望がもっと楽しく感じられるだろう。そして、このエリアは晴天率が高いことも魅力。澄み渡る空の下で絶景を見られる可能性が高いのだ。

■自然が作り出したアート「坪庭自然園」

　山頂駅舎のすぐ目の前には、国定公園第一種特別保護地域に指定されている「坪庭自然園」が広がっている。八ヶ岳の噴火によってできあがった溶岩台地で、むきだしの岩がごろごろと転がり、そこにハイマツなどの針葉樹が生えている。天然の庭園のような景観は、まさに自然が作りだしたアートといえるだろう。

　園内には歩きやすい散策路が整備され、30～40分ほどかけて周遊しながら季節ごとの高山植物を楽しめる。また、北八ヶ岳エリアは、立ち枯れた樹林が白い縞模様のように見える“縞枯れ現象”が見られることで知られ、「坪庭自然園」周囲にそびえる北横岳や縞枯山の山肌にその現象がはっきり確認できる。

　また、「北八ヶ岳ロープウェイ」は八ヶ岳への登山口でもあり、北横岳や縞枯山、茶臼山に向かう登山者や、雨池、双子池などの湖水まで足を延ばすハイカーも多い。夏は森の緑が一層濃くなり、秋は紅葉が山を包み込む。訪れる季節によって、さまざまな自然の美しさを体験できる。

■イチ押しランチは「めたうまチキン」

　休憩＆食事スポットは、ロープウェイ山頂に喫茶、山麓にはレストランやログハウス風コテージの「バーベキューガーデン」などが点在。メインレストランとなるのは、約120名を収容できる山麓駅の「スカイレストランこまくさ亭」だ。テーブル席のほか、座敷スペースもあるのでファミリーでも快適に利用できる。

　季節ごとの和洋の料理を提供し、鳥の半身をふっくらと揚げた「めたうまチキン」がイチ押しメニュー。「めた」は、「すごく」「超」などを意味するこのエリアの方言で、つまりこのメニューは「めちゃくちゃうまいチキン」ということ。ボリューム満点で食べ応えもある名物ランチをぜひご堪能あれ。

●北八ヶ岳ロープウェイ（ピラタス蓼科スノーリゾート）施設概要

・施設名：北八ヶ岳リゾート（ピラタス蓼科スノーリゾート）
・住所：長野県茅野市北山4035
・電話：0266-67-2009
・夏季営業期間：2025年4月26日～11月16日　
・冬季営業期間 : 2025年12月20日～2026年4月5日　
・営業時間：8:40～16:40（季節により変動あり）
・夏季のロープウェイ料金：大人（中学生以上）2600円、小学生1300円
・駐車場料金：無料
・アクセス
　　車：中央道・諏訪南ICより約25km、諏訪ICより約25km
　　電車：茅野駅よりバスで60分

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