車中泊をより快適に楽しむためには、グッズ選びが重要です。限られた車内空間を快適に保ち、安心して眠れる環境を整えるためには、これからおすすめする寝具やカーテン、照明、電源など多様なアイテムが欠かせません。

 この記事では「三種の神器」をはじめ、必需品や便利グッズ、さらに季節に応じたアイテムまでを厳選してご紹介します。初めての車中泊にも役立つ情報が満載なので、ぜひ参考にしてみてください。

■車中泊グッズの三種の神器とは?

車中泊グッズ

 車中泊グッズを揃える際に、まず注目したいのが「三種の神器」と呼ばれる基本アイテムです。マット・シェード(カーテン)・寝袋の3つは、快適な睡眠環境を整えるうえで欠かせません。

 車中泊をより快適に、より楽しくするための第一歩として、まずはこの三種を揃えることをおすすめします。

●車中泊グッズの三種の神器1. マット

 車中泊グッズにおける「マット」は、睡眠の質を左右する最重要アイテムの1つです。

 車内の凹凸や硬さを和らげ、身体への負担を軽減してくれます。エアーを注入するものやウレタンフォームが膨らむインフレータブルタイプ、折り畳み式が多いクローズドセルマットなど多彩な種類があり、設営の手軽さや収納性、断熱性など用途に応じて選ぶのがポイントです。

 厚みのあるマットは、底冷えを防ぎつつ寝心地の良さにもつながります。また、広げるだけのクローズドセルタイプは手軽で丈夫です。快適な一夜を過ごし、気持ちよく眠るためには、自分のスタイルに合った一枚を見つけたいところです。

●車中泊グッズの三種の神器2. シェード・カーテン

 車中泊グッズのなかでも、シェードやカーテンはプライバシーと快適性を保つうえで欠かせません。

 車内での着替えや仮眠を人目を気にせずできるほか、直射日光や外気の侵入を防ぎ、室内温度を安定させる効果もあります。冬は断熱、夏は遮熱と、四季を問わず活躍してくれる万能アイテムです。

 マグネットタイプや吸盤式、専用設計モデルなど取り付け方法もさまざまで、使い勝手の良さを重視して選ぶのがポイントです。

●車中泊グッズの三種の神器3. 寝袋(シュラフ)や毛布、ブランケット

 車中泊グッズとして、寝袋(シュラフ)や毛布、ブランケットは快眠を支える防寒アイテムです。特に寒暖差の激しい季節や標高の高い場所では、適切な保温力があるかどうかが重要な要素です。

 寝袋の形状には、封筒型やマミー型、素材にはダウンや化繊などがあり、体温保持の特性が異なるため、季節に応じた選び方が求められます。また、ブランケットはサッと羽織れる手軽さが魅力で、暑い時季には朝まで1枚で過ごすこともできます。

 車内環境に合わせて複数を組み合わせることで、より高い快適性と防寒性を実現できます。

■車中泊グッズおすすめ15選

車中泊グッズ

 車中泊をもっと快適に、もっと楽しくしてくれるのが、選び抜かれたギアたちです。

 数ある車中泊グッズの中から、実用性と使い勝手に優れたおすすめアイテムを厳選しました。快適性・機能性・携行性を兼ね備えた15のアイテムをご紹介します。

●車中泊グッズ「マットレス」おすすめ5選

 車中泊グッズの中でも、マットレスは寝心地と体調を大きく左右する重要アイテムです。選び方次第で「ぐっすり眠れるかどうか」が決まるといっても過言ではありません。

 ここでは、おすすめのマットレス5選を紹介します。

ワック インフレータブル式マット 8cm

 車中泊やキャンプに最適なWAQのインフレータブル式マットは、厚さ8cmのウレタンフォームで快適な寝心地を実現。バルブを開くだけで自動で膨らむ設計で、設営時の手間も軽減されます。

 また、R値6.0と断熱性にも優れ、地面からの冷気をしっかりとカットできます。連結してダブルサイズにも対応可能で、ファミリーやデュオでの使用にも便利です。

メーカー WAQ(ワック)
製品名 インフレータブル式マット 8cm
本体サイズ 約 縦190 × 幅65 × 厚み8cm(連結部含む)
収納時サイズ 約 縦65 × 幅20cm
膨張方式 自動膨張式(インフレータブル)
重量 約 2.5kg
価格(税込) 6,980円
公式サイト WAQ(ワック)公式サイト

ゴクミン ごろ寝マット 6つ折りコンパクトタイプ

 軽量かつコンパクトなGOKUMINのごろ寝マットは、車中泊やアウトドアに適したアイテムです。厚さは4cmながら、固綿とウレタンの2層構造により、快適な寝心地を実現します。撥水加工と滑り止め仕様による、屋外使用時の安定感とお手入れのしやすさもポイント。

 6つ折りタイプで省スペース収納が可能なため、車内や押し入れの隙間にも収まりやすく、持ち運びにも便利です。扱いやすい1.28kgの軽さも魅力です。

メーカー GOKUMIN(ゴクミン)
製品名 ごろ寝マット 6つ折りコンパクトタイプ
本体サイズ 約 縦180 × 幅60 × 厚み4cm(推定値)
収納時サイズ 6つ折り時 約 縦60 × 幅30 × 厚み12cm(推定値)
膨張方式 非インフレータブル(折りたたみ式)
重量 約 1.28kg
価格(税込) 7,298円
公式サイト GOKUMIN(ゴクミン)公式サイト

ベアーズロック MT-108F

 ベアーズロックのMT-108Fは、車中泊に最適な厚さ8cmの高反発マットです。しなやかなハリと優れた弾力性により、シートの段差をしっかりと吸収し、快適なフラット空間を実現。独自のFit Keeper構造が体圧を分散し、寝返りもしやすく、自宅のベッドのような心地よさを提供します。

 表面にはスエード生地を採用しており、肌触りがよく、滑りにくく、ゴミも付きにくい仕様です。ミニバンや軽自動車など幅広い車種に対応し、2枚並べての使用も可能です。

メーカー Bears Rock(ベアーズロック)
製品名 MT-108F
本体サイズ 約 190 × 65 × 8cm
収納時サイズ 約 65 × 22cm
膨張方式 自動膨張式(インフレータブル)
重量 約 2.5kg
価格(税込) 7,250円
公式サイト Bears Rock(ベアーズロック)公式サイト

コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル

 快適な寝心地を追求したキャンプ用マットです。厚み約10cmのクッション性の高い構造で、硬い地面でもふんわりとした寝心地を提供します。自動膨張式で設営が簡単なのも魅力です。巻きやすい設計で収納や持ち運びも便利。ソロキャンプやアウトドアでの快適な眠りをサポートする実用性の高いアイテムです。

メーカー Coleman(コールマン)
製品名 キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル
本体サイズ 約198× 68×10(h)cm
収納時サイズ 約φ21×72cm
膨張方式
重量 約2.7kg
価格(税込) 17,490円
公式サイト Coleman(コールマン)公式サイト

ディーオーディー ソトネノキワミS

 ディーオーディーのソトネノキワミSは、アウトドアで快眠を求める人に向けたプレミアムマットです。

 10cm厚のウレタンフォームを採用し、柔らかなポリコットンカバーで肌触りも良好。自動膨張式で簡単なうえ、付属のエアポンプ機能付き枕も使えます。マット・枕ともにカバーは洗濯可能で衛生的。

 丸めて収納できる大容量キャリーバッグ付きで、車中泊やテント泊での快適性が向上します。

メーカー DOD(ディーオーディー)
製品名 ソトネノキワミS
本体サイズ 約W80×D208×H10cm
収納時サイズ 約W91×D23×H23cm
膨張方式 自動膨張式(エアポンプ仕上げ推奨)
重量 約4.6kg
価格(税込) 24,370円
公式サイト DOD(ディーオーディー)公式サイト

●車中泊グッズ「シェード・カーテン」おすすめ5選

 車中泊グッズのなかでも、シェード・カーテンは「快適さ」と「安心感」の両立に欠かせない存在です。ここでは、実用性に優れたおすすめのアイテムを5点紹介します。

セイワ 楽らくマグネットカーテンM

 SEIWAの楽らくマグネットカーテンLは、車内の快適性とプライバシーを守る便利アイテムです。

 カーテンに内蔵されたマグネットを使い、ワンタッチで取り付けが可能。紫外線をカットする遮光生地を使用しており、日焼け対策にも最適です。コンパクトミニバンの窓にフィットするサイズ感で、日常使いから車中泊まで幅広く活躍します。

メーカー SEIWA(セイワ)
製品名 楽らくマグネットカーテンL
本体サイズ H52 × W80 × D0.2cm
重量 約140g
価格(税込) オープン価格
公式サイト SEIWA(セイワ)公式サイト

ベッスル ウィンドサンシェード Lサイズ

 ウィンドサンシェード Lサイズは、直射日光から車内を守るためのUVカット仕様の日除けシェードです。取り付けは吸盤を使った簡単な方式で、すぐに設置可能。吸盤は取り外しもできて、温水に数分浸ければ吸着力が回復します。

 また、使用しない時はコンパクトに収納でき、保管や持ち運びにも便利です。日焼け対策や車中泊時のプライバシー保護などにも役立つ実用的なアイテムです。

メーカー VESSEL(ベッスル)
製品名 ウィンドサンシェード Lサイズ
本体サイズ 約43 × 60cm
重量 約140g(パッケージ含む)
価格(税込) オープン価格
公式サイト VESSEL(ベッスル)公式サイト

セイワ ワンタッチサンシェードM

 ワンタッチサンシェードMは、折りたたみ傘のように簡単に開閉できる、フロントガラス用サンシェードです。

 放射冷却素材「Radi-Cool」を採用し、直射日光による熱を効果的に反射・放熱。UVカットでダッシュボードの劣化を防ぎつつ、車内温度の上昇も抑えます。先端部は曲がる構造で、ピラーにもフィットしやすく、幅広い車種に対応可能。収納袋付きでドアポケットにも収まります。

メーカー SEIWA(セイワ)
製品名 ワンタッチサンシェードM
本体サイズ H74 × W133 × D40cm
重量 約496g(パッケージ含む)
価格(税込) オープン価格
公式サイト SEIWA(セイワ)公式サイト

槌屋ヤック 快適お手軽マグネットカーテン

 車内での紫外線対策やプライバシー保護に活躍するマグネット式カーテンです。取り付けは車内の金属部分に貼るだけで簡単。上下のマグネットにより、走行中のバタつきを防ぎます。

 また、日除けとしてだけでなく、防災時や車中泊、仮眠など幅広く活用できます。

メーカー 槌屋ヤック株式会社
製品名 快適お手軽マグネットカーテン BK L
本体サイズ 最大約H52×W90cm
重量 記載なし(2枚入り)
価格(税込) オープン価格
公式サイト 槌屋ヤック株式会社 公式サイト

レヴォルヴァ ラウンドカーテン

 レヴォルヴァのプレミアムサンシェードは、遮熱・保温・UVカットに優れた生地「エコファイン」を採用した高機能モデルです。

 夏は直射日光から車内温度の上昇を抑え、冬は冷気の侵入を防ぐことで車内の快適さを保ちます。ワンタッチで簡単に取り付け・取り外しができ、使わない時はスリムに折りたたんで収納可能。

 車種別専用設計により、隙間なくぴったりとフィットし、ドレスアップ効果も抜群です。

メーカー Levolva(レヴォルヴァ)
製品名 レヴォルヴァ ラウンドカーテン
本体サイズ 車種別専用設計のためサイズは異なる
重量 記載なし
価格(税込) オープン価格
公式サイト Levolva(レヴォルヴァ)公式サイト

●車中泊グッズ「寝袋・シュラフ」おすすめ5選

 車中泊グッズのなかでも、寝袋・シュラフは快適な睡眠環境を整えるための必須アイテムです。ここでは、防寒性や使い勝手に優れたおすすめの寝袋・シュラフを5点紹介します。

コールマン パフォーマーⅢ

 春や秋のキャンプにぴったりな封筒型スリーピングバッグです。快適温度は5℃以上で、肌寒い季節でも安心の暖かさを提供します。

 表地・裏地・中綿すべてポリエステル素材を使用し、軽量で扱いやすく、収納ケース付きで持ち運びも便利。また、洗濯機で丸洗いが可能なため衛生的に長く使えます。初心者からベテランまで、幅広いアウトドアシーンで活躍するモデルです。

メーカー Coleman(コールマン)
製品名 パフォーマーⅢ
本体サイズ 約80×190cm
収納時サイズ 約⌀24×41cm
重量 約1.4kg
下限温度 5℃
価格(税込) 6,380円
公式サイト Coleman(コールマン)公式サイト

スノーピーク セパレートシュラフ オフトンワイド

 日本の布団文化を取り入れた「掛け+敷き」スタイルの寝袋で、季節や体感温度に応じて使い方を調整できるモデルです。

 高機能保温素材アモノフォロファイバーを中綿に採用し、断熱性とロフト感に優れています。抗菌・消臭加工済みのため清潔に使用でき、収納もコンパクトで持ち運びに便利。

 ゆったりとしたワイドサイズで、キャンプはもちろん、自宅用としても愛用できる機能的なモデルです。

メーカー Snow Peak(スノーピーク)
製品名 セパレートシュラフ オフトンワイド
本体サイズ 105×210cm(敷)、110×200cm(掛)
収納時サイズ ⌀28×52cm
重量 2.6kg
下限温度 5℃
価格(税込) 24,200円
公式サイト Snow Peak(スノーピーク)公式サイト

ワック SLEEPINGBAG ソロ 両開きタイプ寝袋

 両サイドにファスナーがついた両開き構造で、使いやすさに優れた3シーズン対応の寝袋。快適使用温度は0℃で、春から秋にかけて幅広く活躍します。封筒型デザインで広々とした寝心地を実現し、ソロキャンパーに最適な設計です。

 収納サイズもコンパクトで持ち運びしやすく、車中泊やキャンプ、災害時の備えとしても重宝します。1年間の製品保証付きで、安心して長く使えるのも魅力です。

メーカー WAQ(ワック)
製品名 SLEEPINGBAG ソロ 両開きタイプ寝袋
本体サイズ 約210×75cm
収納時サイズ ⌀25×40cm
重量 約1.7kg
下限温度 0℃
価格(税込) 7,980円
公式サイト WAQ(ワック)公式サイト

モンベル シームレス バロウバッグ #3

 モンベル独自の化繊綿「エクセロフト」を使用した、シームレス構造の3シーズン対応スリーピングバッグです。

 縫い目を極力減らすことで中綿のロフトを保ち、高い保温性を実現。内部のスーパースパイラルストレッチシステムにより、体の動きにフィットしながらも窮屈さを感じさせず、快適な睡眠をサポートします。

 濡れに強く、速乾性にも優れており、山岳地帯やキャンプ、災害備蓄用としても安心して使えます。

メーカー mont-bells(モンベル)
製品名 シームレス バロウバッグ #3
本体サイズ 適応身長183cmまで
収納時サイズ ⌀17×34cm
重量 933g(スタッフバッグ込み963g)
下限温度 0℃
価格(税込) 16,500円
公式サイト mont-bells(モンベル)公式サイト

イスカ エア ダウン ブランケット

 超軽量でコンパクトに収納できるダウンブランケットです。羽毛量70gながら保温性を確保しており、休憩中のひざ掛けや、就寝時の腹巻き・足元用としても活躍します。

 内側ポケットにそのまま収納できるので、荷物を軽くしたい登山やキャンプ、旅行などでも持ち運びがしやすく、サブの防寒アイテムとして一枚あると重宝する一品です。

 秋冬の日帰り山行にもおすすめです。

メーカー ISUKA(イスカ)
製品名 エア ダウン ブランケット
本体サイズ 72×120cm
収納時サイズ ⌀20×20cm
重量 130g
下限温度
価格(税込) 6,050円
公式サイト ISUKA(イスカ)公式サイト

■車中泊をするなら用意したい必需品

車中泊グッズ

 車中泊をするには、最低限そろえておきたい必需品があります。

 寝具や照明、防寒・防暑対策、電源の確保など、シーンに応じたアイテムを用意して車中泊を快適に過ごしましょう。

●ランタンやLEDライト

 夜の車中泊では、車内の明かりが快適性を大きく左右します。

 純正の車内灯は明るさが足りなかったり、バッテリーへの影響が気になったりするため、専用のランタンやLEDライトがあると安心です。

 USB充電式や電池式、ソーラー充電対応など種類はさまざま。調光機能や色温度の切り替えができるモデルを選べば、就寝前のリラックスタイムや読書にも最適です。吊り下げタイプやマグネット付きなど、設置しやすいタイプも多く販売されています。

●タオル・ブランケット

 タオルやブランケットは、あらゆる場面で役立つ万能アイテムです。

 寝具としてはもちろん、肌寒い時の防寒用、ちょっとした目隠しなど活用シーンは多岐にわたります。とくに季節の変わり目や標高の高い場所での車中泊では、1枚あるだけで安心感が違います。

 コンパクトにたためる軽量モデルや速乾性に優れた素材を選べば、かさばらず持ち運びにも便利です。背もたれのクッションにしたり、枕の高さ調整などにも活躍するので、準備しておいて損はありません。

●ポータブル電源

 車中泊での電源確保は快適性を左右する大きな要素です。スマートフォンの充電やLEDライトの使用、扇風機や電気毛布などの電化製品を使う際には、ポータブル電源があると、とても便利です。

 容量や出力に応じて使える家電の幅が広がるため、自分の過ごし方に合ったスペックを選ぶのがポイント。USBポートやAC出力の有無、ソーラー充電対応かどうかもチェックしておきたい点です。災害時の備えとしても役立つ心強いアイテムです。

■車内空間が広がる車中泊の便利グッズ

車中泊グッズ

 限られたスペースを有効活用できるかどうかは、車中泊の快適性を大きく左右します。

 収納力を高めたり、使いやすさをアップしたりする「便利グッズ」を上手に取り入れましょう。

 ここでは、車中泊をより快適にしてくれる便利グッズを紹介します。

●ハンガー・S字フック

 車内での収納や小物整理に活躍するのがハンガーやS字フックです。車のアシストグリップや突っ張り棒に引っかけるだけで、タオルやバッグ、ランタンなどを吊るすことができ、スペースを有効活用できます。

 また、濡れた衣類や結露しやすいアイテムの一時保管にも便利です。耐久性に優れたアウトドア専用のものもあるので、荷重に応じて選びましょう。

●天井収納グッズ

 天井部分を活かした収納グッズは、デッドスペースを有効活用するのに最適です。

 ネットタイプや布製の吊り下げ収納を使えば、軽量な衣類やタオル、小物類をまとめて保管できます。また、視界の妨げにならず、車内がすっきりと整うのもポイント。

 取り付けはヘッドレストやグリップに固定するだけで完了するものが多く、設営も手間いらずです。荷物管理をスマートにしたい方におすすめのアイテムです。

●突っ張り棒

 突っ張り棒は、車中泊において応用力の高い便利グッズです。

 カーテンの設置、簡易棚の作成、ハンガーやS字フックの取り付けなど、使い方は多岐にわたります。

 長さ調整が可能な伸縮タイプなら、車種やスペースに合わせて自在にフィットするでしょう。リーズナブルで汎用性の高い収納サポートアイテムです。

■季節別(夏・冬)のおすすめ車中泊グッズ

車中泊グッズ

 車中泊を快適に楽しむためには、季節に合ったグッズ選びが大切です。ここでは、夏と冬の車中泊に役立つおすすめアイテムをご紹介します。

●夏のおすすめ車中泊グッズ

 夏の車中泊では、暑さ対策が快適さを左右します。車内は日中に熱がこもりやすく、夜でも蒸し暑く感じることが多いでしょう。

 ここでは、暑さをやわらげて快適に過ごせる、夏におすすめの車中泊グッズを紹介します。

扇風機・サーキュレーター

 車内の空気を循環させてくれる扇風機やサーキュレーターは、夏の車中泊には欠かせないアイテムです。USB充電式や乾電池式なら車内のどこでも使えて便利。

 窓を少し開けて空気を逃がしながら使えば、熱気や湿気も効率よく排出できます。静音性に優れたモデルを選べば、夜間の使用も快適です。

 風量調整や首振り機能など、自分に合った機能を備えたタイプを選ぶとより快適に過ごせるでしょう。

ポータブルエアコン・クーラー

 本格的な暑さ対策を考えるなら、ポータブルエアコンやクーラーの導入もおすすめです。

 電源を必要としますが、その分冷却性能は段違い。バッテリーやポータブル電源と併用することで、車内の温度をしっかりと下げることができます。

 運転中にしっかり冷やしておき、就寝時には設定温度を調整することで、熱中症対策にもなります。

 静音性や省エネ性能もチェックしておきたいポイントです。

虫除けアイテム

 夏の夜は、虫対策も必須です。車内に入り込む蚊や小さな虫を防ぐために、虫除けスプレーや蚊取り線香、電気式の虫除け器具などを活用しましょう。

 網戸付きのウィンドウネットを取り付ければ、換気と虫除けを両立できて便利です。虫が苦手な人にとっては、こうしたアイテムの有無が快適度に大きく影響します。

 アウトドア対応の携帯虫除けも、外での作業や休憩時に活躍します。

●冬のおすすめ車中泊グッズ

 冬の車中泊では、寒さ対策が最優先です。外気温が下がる車内では、適切な保温グッズが快眠や体調の維持に直結します。

 ここでは、寒さをしっかり防ぎながら快適な夜を過ごせる、冬のおすすめ車中泊グッズを紹介します。

電気毛布

 冬の車中泊において、電気毛布は体全体をやさしく温めてくれる心強いアイテムです。シガーソケットやポータブル電源で使用できるタイプを選べば、車内でも手軽に使えます。

 消費電力の少ないモデルなら長時間の使用も安心で、就寝時だけでなく、くつろぎ時間にも活躍します。タイマー機能や温度調整機能が付いていると、より快適で安全な使用が可能です。

湯たんぽ

 レトロながら根強い人気を誇る湯たんぽは、電気が使えない状況でも頼れる防寒アイテムです。お湯を入れてブランケットや寝袋に忍ばせるだけで、数時間にわたりじんわりとした温かさをキープできます。

 ゴム製や金属製、最近では電子レンジ対応のタイプなど、種類も豊富。冷えやすい足元やお腹まわりに使えば、寒さによる不快感を和らげてくれます。

使い捨てカイロ

 持ち運びやすく、どこでも手軽に暖がとれる使い捨てカイロも冬の車中泊には便利です。

 貼るタイプと貼らないタイプがあり、目的に応じて使い分けができます。首元や背中、足先など、冷えやすい部位を集中的に温めることで体感温度がぐっとアップ。多めにストックしておけば、防災グッズとしても役立ちます。

■必要に応じて準備したい車中泊グッズ

車中泊グッズ

 車中泊をより充実させるためには、基本装備に加えて便利なアイテムを追加するのがおすすめです。ここでは、ライフスタイルや旅のスタイルに応じて取り入れたい車中泊グッズを紹介します。

●食器(カトラリー)

 食事の時間を快適にするためには、使いやすいカトラリーの用意があると便利です。アウトドア用の食器セットや、軽量なチタン製・樹脂製のスプーンやフォークなら、持ち運びにも適しています。

 折りたたみ式や収納ケース付きを選べば、車内の限られたスペースでも場所をとりません。衛生面にも配慮して、使いやすく洗いやすい素材を選ぶのがポイントです。

●調理器具

 車中泊中に温かい食事を楽しみたい場合は、コンパクトな調理器具の準備がおすすめです。

 車内ではIHクッキングヒーターや電気コンロ(電熱線)が火を使わず安全です。やむを得ずガスコンロやバーナーを使用する際には換気には十分に気をつけましょう。

 アルコールバーナーなど燃料を必要とするものは、こぼすと引火の恐れがあるためおすすめしません。調理アイテムは、複数の用途に使えるマルチクッカーや、スタッキング可能なアイテムが重宝します。持ち運びやすさと収納性を重視して選びたいアイテムです。

●クーラーボックス/ポータブル冷蔵庫

 食材や飲み物の鮮度を保つためには、クーラーボックスやポータブル冷蔵庫の導入が効果的です。保冷力や容量、電源で駆動するタイプは消費電力など、自分の使い方に合ったものを選びましょう。大型のものと小型のものや、保冷剤の併用も効果的です。長時間の車中泊や夏場の使用を考えるなら、温度管理ができるモデルがおすすめです。

●ポータブル電気ケトル

 お湯をサッと沸かせるポータブル電気ケトルは、車中泊でも活躍するアイテムです。

 カップラーメンやインスタントスープ、コーヒーやお茶など、簡単な飲食をすぐに準備できます。ポータブル電源につないだり、車載のシガーソケットから電源をとれる車中泊用のタイプを選ぶと、使い勝手が広がるでしょう。容量は500ml前後のコンパクトタイプが車内利用には便利です。

●衛生グッズ

 車中泊では手洗いや入浴が制限されるため、衛生グッズの準備が欠かせません。アルコールスプレーや除菌シート、ウェットティッシュは使用頻度が高く、こまめな清潔を保つのに役立ちます。

 ドライシャンプーや体拭き用シートなども用意しておくと、リフレッシュしたい時に便利。コンパクトで多用途に使えるアイテムを選ぶと、限られた車内スペースを有効活用できます。

■車中泊グッズを揃えて快適に過ごそう

 車中泊を快適に楽しむためには、目的地の環境や季節に合わせたグッズ選びが欠かせません。

 マットや寝袋といった基本の寝具はもちろん、照明や電源、防寒・暑さ対策、収納アイテムなどを揃えることで、車内はより快適な空間へと変わります。

 ちょっとした工夫や便利グッズの追加が、移動先でも自宅のような安心感とくつろぎをもたらしてくれるはずです。

 自分だけの快適な車内空間を整えて、心豊かな車中泊の旅を楽しみましょう。