■秘訣? 釣れる魚を釣る!

 釣れている皆さんの意見が一致していたのですが、釣法に関わらず「やる気のある魚を見つける」ことが、釣果につなげる秘訣のようです。幸いにも魚はいっぱいいます。なんとか一匹、フライを咥えてくれた魚が! 細心の注意を払ってネットへ招き入れることができました。夕方、じわりじわりと仄暗くなるにつれ、魚たちの活性も上がっていきました。残念ながら筆者が釣れたのは、“小鬼”くらいのアマゴのみでしたが、漁協の管理するTwitterでは、見事な鬼アマゴの写真も上がっていました。

■釣りを通し、河原で過ごす休日の楽しみ

解禁日当日は下流部はエサ釣りの割合が高く、上流部はルアーマンが多かった印象でした。フライは少数でした

 最下流部にあたる「足柄ふれあい公園」では、解禁イベントも開催されていました。漁協の用意したブースが設置され、釣りと相性のいいコーヒーやルアーやランディングネットの展示・販売などが行われていました。さらに、嬉しい豚汁の振る舞いが待っていました! ウェーダーに身を包んだ釣り人たちが談笑しながら釣り談義に花を咲かせていました。

 このエリアは足場がよく、河原を歩くのも易しいのが特徴です。天候は曇り。朝こそやや肌寒かったものの、時おり太陽が顔を出すと初夏のようなぽかぽか陽気です。仲間同士、カップル、親子連れで釣りを楽しむ様子も多く見られました。河原の石の上や川岸の階段に腰掛け、休憩したりお弁当を食べたりと微笑ましい風景が広がっていました。里川・渓流釣りの解禁日は、場所によってはかなり殺伐とした雰囲気になりがちなのですが、鮎沢川の和気藹々とした釣りのシーンにほっこりしました。

 開けた河原はのびのびとラインを伸ばして釣りを楽しむことができます。放流された魚たちが川に馴染んだ頃、また挑戦しに行きたいです。