■肝心のお味のほどは?

缶内の様子

 缶のフタを開けてみると、この有様。丸い缶の内径ぎりぎりにお好み焼きが収まっている。お好み焼きはもともと丸いんだから、この収まり方で正解なのである。ただ、サイズがとても小さく(直径約7cm)、まるでミニチュアを見ているようだ。

 このまま食べては味気ないので、クッカーで表面だけでも温めることにした。そこで缶から中身を取り出すと、予想外のことが起きた。

なんと2枚入りだったのだ

 なんと、小さな缶にお好み焼きが2枚も入っていたのだ。得をした気持ちになり、嬉しさがこみ上げてくる。

 いやいや待てよ。よく考えればお好み焼きは薄いんだから、複数枚入っていて当然じゃないか。このミニチュアサイズで1枚入りだったら、怒り出す人もいるに違いない。箱をあらためて確認すると、ちゃんと「お好み焼2枚入り」と書いてあった。他愛なく喜んでいた自分が恥ずかしい。

 さて、肝心のお味はどうか。クッカーで焼いた表面はカリッと焦げ目がついて香ばしく、中はもっちり、ねっとりしている。例えて申せば、縁日の夜店で買ったのを食べ忘れ、一晩経ってから食べたようなお味。具にはタコとイカも入っていて、ちゃんと美味しかったです。

 この1缶だけではお腹が満たされないので、焚き火でお米を炊いて、ご飯とセットで食べるのもオススメ。お好み焼きをおかずにするのは、大阪の伝統的な食べ方なのですぞ。

<たこ焼きの缶詰登場? 後編に続く>

■今回の缶詰情報
mr.kanso「お好み焼き」
¥680/100g(50g×2)