■ 激しいファイトのニジマスにドキドキ!
さて、気を取り直して少し移動してみました。
分厚い流れ込みの流心には沈み石がゴロゴロと入っています。手前の岸には反転流がゆったりと巻き、対岸は岩壁に沿うような流れ。相変わらず虫たちはしきりに飛び交っていますが、ライズもなく沈めて勝負することに。
小さなニンフを少し太めのティペットに結びました。流れ込みの水流を活かして沈めると……。すぐに反応が! と思ったら、沈んだ枝に根掛かりしただけでした……。そっと回収し、少しだけラインを伸ばしてスイング、流心がぼやけたあたりで魚信が伝わってきました。
先ほど(ドライフライを結んでいたとき)よりは2サイズ太いティペットとはいえ、油断は禁物です。ロッドを弓形に曲げつつ、激しくヘッドシェイクするニジマスをいなします。時間をかけて寄せてきて無事にネットに導くことができました。
サイズこそ40cm少々で、このエリアでは大物ではありませんが、ドキドキ、ハラハラするやり取りにすっかり満足です。ちなみにストマックからは大量の藻に混ざって、ユスリカのラーバとカゲロウのニンフが出てきました。
夕方、水温は15.3℃まで上がっていました。温泉水が流れ込んでいるとはいえ、温度計を二度見するような温度です。水温が高いだけあってヒゲナガ(カワトビケラ)の姿もちらほら。大型のストーンフライであるカワゲラが迫力ある飛翔を見せていました。ここにきて、ときおりライズも見られるように。
「さあ、これから!」というタイミングですが、宿から電話がかかってきました。この後のチェックインと夕食の時間の念押し……。まるで釣りに夢中になっている僕を見透かされたようです。後ろ髪を引かれつつも川を後にしました。魚釣り、虫捕りに夢中になるあまり、夕食の時間に帰らずに怒られていた少年時代をふと思い出す、50代の夕べでした……。