毎年、春から夏にかけて降り注ぐ強烈な紫外線。対策として日焼け止めクリームや日傘を取り入れているかと思うが、完全には紫外線をカットできず、照り返しや、汗で日焼け止めが流れてしまう不快感に悩まされている人も多いだろう。特に、屋外での活動量の多いアウトドアでは尚更だ。

 ワークマンは数年前から口元を覆うパーカーを発売してきたが、2025年には顔全体を完全に覆い尽くす「クールUVサンシェードパーカーEX+」が発売された。この斬新なスタイルが大反響を呼び、用意された2万6000点が夏本番を前に完売したため、入手できなかった人も多いとニュースにもなった。

 そんな事前情報から筆者は新作発売と同時に店舗へ行き、「クールUVサンシェードパーカーEX+」をいち早く入手することができた。昨年からのアップデートを含め使用感をレビューする。

■首から上は完全ガード、頭も顔もすべて覆うフルフェイス仕様

ジップはパーカーのすそから帽子のつばまで繋がっているので、髪の毛を巻き込まないように注意が必要

 驚いたのは、フロントジップを一番上まで上げると頭も顔もすべて覆うフルフェイス状態になる点。フードの前端がツバ付きのキャップのような形状になっており、そこから伸びるフェイスガードが鼻先から顎下、首周りまでを完全に包み込む設計だ。

 多少の見えづらさは感じるが、目元の部分はメッシュの穴が少し大きめなため、手元や自身の周りは問題なく見ることができる。

 通常、顔周りの紫外線を防ぐには帽子にサングラス、さらにマスクや首元を覆うカバーなど、重装備が必要だった。しかし荷物が増えて邪魔になるうえ、アクティブなアウトドアシーンには向かないことも。このパーカーであれば、頭と髪、さらには顔まで全方向からの紫外線を一枚でガードできるため、装備を最小限に抑えつつ最強の安心感を得られる。

 筆者は常に眼鏡をかけているがこのパーカーは適度なゆとりがあり、フルガード状態でも眼鏡をかけていることによる圧迫感がなく、マスクのように口元に張り付くこともないので息苦しさも少ない。ジッパーはパーカーの裾から帽子のつばまで全て繋がっているため、上げる時は前髪を巻き込まないように注意が必要だ。

■メッシュ素材で通気性は抜群、春の風がさらに冷たく感じるほどのひんやり設計

太陽に透かしてみると指の形がわかるほど生地は薄い

 実際に屋外で体を動かして驚いたのは、その圧倒的な通気性だ。脇下や背中、首筋など、特に熱がこもりやすい部位にはより穴の大きいメッシュ素材が使われており、少し歩くだけで風がスムーズに通り抜けていくのがわかる。また、ストレッチが効いているため、腕の曲げ伸ばしや上半身のひねり動作でも突っ張るような感覚がなくストレスを感じない。

 しかし正直に言えば、春先の穏やかな風ですら涼しく感じてしまうので、強い風の日には風を通しすぎてしまうかもしれない。だが、「肌寒いからまだ出番が早い」と判断するのは禁物である。

 紫外線は3月頃から急激に増え始め、5月から8月にかけてピークを迎えるので、たとえ風が冷たく感じるような日であっても、肌へのダメージは着実に蓄積されている。

 春物のアウターすら不要に感じるような暖かい日や、動くとすぐに汗ばむようなシチュエーションであれば、このパーカーの性能を実感できるだろう。静止状態では冷たく感じるほどの通気性も、アクティブな活動中は熱を逃がしてくれるため体温調整も助けてくれる。