■牛肉本来の味を堪能する

パストラミサンドイッチ風に

 さて、ぼく個人の好みを申せば、亜硝酸ナトリウムを使わない無塩せきのコンビーフが好きだ。例えば、ハード系の食パンに挟んでパストラミサンドイッチにすると、牛肉本来のおいしさがよくわかる。

 最初に缶ごと湯せんして温めてると、肉のあいだに含まれている牛脂が溶けて、よりおいしくなりますぞ。

炊き込みごはんにも

 無塩せきコンビーフは、炊き込みごはんの具にするのもいい。薬味には紅ショウガと青ジソが推しであります。

 米1合を15分間水に浸けたら、ザルに上げて15分間水切りし、あらためて適量の水(米1合で通常220ml。水分の多い新米なら210ml)を合わせてクッカーに入れる。わざわざ水切りをするのは、米が炊き上がったときに形が崩れにくくなるからだ。そうして水を加えた米の上にコンビーフを広げ、フタをしたら炊飯開始。蒸らしが終わったところで紅ショウガと青ジソをトッピングすれば缶成だ。途中でしょう油を垂らしながら食べると、最後まで飽きずに食べられる。

 なお、通常のコンビーフを使った炊き込みごはんの場合は、上記の材料のほかにバター(10g)を加えることをオススメしたい。熟成感のある塩漬フレバーにバターのコクが加わると、とてもリッチな風味になりますぞ。

〈今回の缶詰情報〉

国分グループ本社「K&K 国分のコンビーフ80g」

ノベルズ「十勝ハーブ牛と塩だけで作ったコンビーフ95g」