伊豆半島の中央部を縦断する伊豆山稜線歩道(いずさんりょうせんほどう)は、天城峠から修善寺虹の郷までを結ぶ、全長約43kmのロングトレイルである。標高差はさほど大きくないが、起伏に富んだ尾根道が続き、海と山の眺望を両方楽しめるのが特徴だ。
その途中に位置する「魂ノ山(こんのやま・933m)」は、稜線上にあるピークの一つで、富士山と駿河湾の大パノラマが広がる開放的な山頂が魅力。伊豆らしい温暖な気候と植生、そして冬でも雪の心配が少ない環境から、2月の早春登山にも最適なスポットで、静かな自然と絶景が調和した、知る人ぞ知る穴場だ。
■コースの紹介
●魂の山登山口へのアクセス
魂ノ山へのアクセスとして便利なのが、伊豆市西部の風早峠(かざはやとうげ)にある駐車スペースである。県道59号線(伊東西伊豆線)沿いにあり、駐車台数は10台ほど。トイレは設置されていないので、事前に済ませておこう。
公共交通機関を利用する場合は、伊豆箱根鉄道の修善寺駅からバスとタクシーの併用が必要になる。アクセスはやや不便と言わざるを得ず、マイカーでのアクセスがおすすめだ。
●コースタイム
【風早峠から魂ノ山往復コース】所要時間
風早峠(0:00)→ 登山口(0:10)→ 魂ノ山(1:10)→ 風早峠(2:00)
歩行距離:約3.7km
累積標高差:登り 347m、下り347m
合計所要時間:2時間
■駿河湾と富士山を望む、魂ノ山ピストン登山ガイド
●落葉した木々の合間を抜けて尾根道へ
登山は風早峠の駐車場からスタートする。伊豆山稜線歩道が続いており、明確な登山口の案内はないが、すぐに土の道へと変わる。
歩きはじめはゆるやかな登り下りが続く、よく整備された登山道で歩きやすい。ただ、前日の天候によってはぬかるんでいる箇所もあるので気をつけよう。
道沿いには落葉した木々が立ち並び、冬枯れの森に日差しが降り注ぐ。振り返れば伊豆の山々と駿河湾がチラリと見える場所もあり、つい足を止めてしまう。
20分ほど進むと少し開けた中継地点に差し掛かり、ここから稜線らしい風景が始まる。風が通り、背後に富士山のシルエットが見えると、いよいよ「魂ノ山」へ向かっている実感が湧いてくる。