■ゲームチェンジャーとなったストリーマー! 一気に入れ食い状態に

一段高い管理事務所から見下ろした上流部の様子。日が当たり出すと魚影も見つけやすくなります

 気づくとお昼を過ぎていました。一度管理事務所の脇に停めてある車まで戻り、川を見ながらパンをかじってそそくさと食事を済ませ、今度は最上流部へと向かいました。

午後からは元気のいい良型ニジマスたちが数多く釣れました

 フィールドに応じたイメージをしながらフライを巻いて釣りに臨むのは、フライフィッシングの愉しみのひとつなのは間違いないでしょう。余裕があるときは毎回新たなフライを巻くのですが、今回もドライ、ニンフ、ストリーマーなど、いくつかの新作を巻いてきました。前日にYouTubeを参考に巻いてみた、とあるストリーマーをクロスからダウンストリームへと泳がせると、鋭くラインが引き込まれました。力強くロッドを曲げるニジマスは、所狭しと水中を泳ぎ回ります。ようやく顔を出したのは精悍な顔つきの魚で、思わず心の中でガッツポーズ! 慎重にネットに招き入れ、ようやく溜飲を下げることができました。

今回、圧倒的な釣果をもたらしてくれたストリーマー。流れの強さに応じて魚の目線に入るように調整することもポイントでした

 実はここからがすごかった。前半戦の苦労が嘘のように“入れ食い”状態です。サイズも40〜50cmほどで大きく、素晴らしいファイトを見せてくれます。ポイントの違いや時合いもあるのでフライのせいだけだとは思いませんが、その効果はまさにゲームチェンジャー(同様の名前のフライパターンがありますが、それとは別です)で、偶然見つけて巻いてきたこと、昨日の自分に心から感謝です。さらにそこから下流に下っても好調は続きました。

 あと1ヶ月ほどで早いところは渓流解禁となりますが、こちらでも3月に入るとヤマメイワナが放されるそうです。早くも春の情景に心躍らせています。

 

●【MAP】秩父フライフィールド