【野沢温泉スキー場】世界に誇る100年の歴史と伝統が息づく老舗スキーリゾート〈長野県〉

スキー旅行の魅力は単に滑る楽しさにとどまらず、雪山を駆け抜ける爽快感や、滑った後のゲレンデ食の美味しさ、アクティビティで童心に返る時間、宿で迎える静かな朝、温泉での癒やし、絶景に感動する瞬間など、多彩な体験にある。これらが合わさることで、旅は特別なものとなる。

　今冬のスノートリップを充実させるために、「滑り（Ride）」「食（Food）」「宿（Stay）」「遊び（Play）」「癒やし（Relax）」の5つの視点が重要であり、それぞれのバランスが旅の質を左右する。これらを基に全国10のスノーリゾートを編集部が厳選し、その魅力や体験、2026年シーズンの注目情報を紹介する。

■極楽パウダーパラダイス

　長野県北部・野沢温泉村が有する「野沢温泉スキー場」は、日本を代表する老舗スキーリゾートのひとつつ。上信越自動車道・豊田飯山ICから約25分、北陸新幹線・飯山駅からは直通バスで約25分とアクセスも良好。

　日本にスキーが伝来した1910年代とほぼ同時期にスキー文化を取り入れ、1920年代には本格的なゲレンデ整備が進行。2024年には開場100周年を迎え、日本最古級の「野沢温泉スキークラブ」を擁するなど、国内でも指折りの歴史と伝統を誇る。近年は世界最新鋭の「新長坂ゴンドラリフト」も導入された。

　毛無山（標高1,650m）の斜面に広がるエリアは総滑走距離約10㎞、全43コースと国内最大級。5月上旬まで滑走可能な山頂「やまびこエリア」は軽い雪質と広大なオープンバーンが魅力。ツリーランも楽しめる極楽パウダーパラダイスだ。

　尾根に沿い全長3,500mのロングクルーズができる「スカイラインコース」や、最大斜度32度の名物「シュナイダーコース」など、初級者から上級者まで幅広く楽しめる構成。スノーパークやファミリー向けエリアの整備も進んでいる。山麓エリアの「キッズパーク」は温泉街から「遊ロード」で楽々アクセスでき、常設のフワフワアイテムやソリゲレンデは、子どもの雪遊びデビューにもぴったり。

　さらに野沢温泉ならではの魅力が、抜群の雪質とビッグスケールの雪山と温泉街との一体感だ。歴史ある商店やお洒落なカフェ、海外ゲストにも人気の飲食店や宿泊施設が増え、滞在の楽しみがますます広がっている。

　豊かな自然と雪国文化、そして温泉街の賑わいがひとつにつながる野沢温泉スキー場は、滑るだけでなく、旅の目的地としても魅力あふれるリゾートだ。

■'25-26 要注目トピックス

TOPIC 1.　「E-SNOW BIKE」を楽しもう！

　今季より新たなアクティビティが登場！  雪上を走る電動バイク『e-スノーバイク』は静かでパワフル。スキー場のゲレンデも一気に駆け上がる。長坂ゲレンデには特設コースも設置されている。受付は長坂セン
ターハウス３Fサロモンステーションで。

TOPIC 2.　2/11「ナスキーとお餅つき！」を開催

　村民に愛されるスキー場の名物キャラクター「ナスキー」と一緒にお餅つきができる大人気イベントが復活！  ゲレンデで、つきたての美味しいお餅を味わおう。

■滑る（Ride）　温泉街とは別世界！ 野沢は山頂エリアが面白い

　山頂「やまびこエリア」は、パウダー、ツリーラン、コブや圧雪バーンなど5月上旬まで楽しめる。晴れ
た日には雲海の向こうに日本海や佐渡ヶ島まで望む絶景が広がり、感動的な景色を堪能できる。

■食べる（Food）　発祥の地で味わう野沢菜メニュー

　独特の酸味と旨味がクセになる野沢菜漬。ゲレ食バトル初代王者「レストハウスやまびこ」の「野沢菜
ガーリックステーキライス」や、「キッチンセアボス」の野沢菜入りオリジナルピザなど、アレンジメニュ
ーもぜひ味わいたい。 

■遊ぶ（Play）　非日常のスリルと豊かな文化体験

　全長約652mを最大速度約70kmで滑走する「ジップ・スカイライド」は、雄大な自然を空から体感できる爽快アクティビティ。毎年1月に開催される迫力満点の「道祖神祭り」はゲストにも大人気。蒸留所ではクラフトジンやウィスキーを楽しめる。

■癒し（Relax）　村中に漂う温泉の香りと湯浴みの心地よさ

スキー場駐車場から徒歩約1分の「野沢温泉スパリーナ」は、水着で入れる大露天風呂や眺望の良い展望露天風呂、サウナなどが気軽に楽しめ、レストランや休憩室、ジムも備えた大型温泉施設。アフターや天候の優れない日はゆったりと外湯巡りを楽しむのもおすすめだ。

【施設情報】野沢温泉スキー場
長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷7653番地
営業期間：2025/11/29（土）～ 2026/5/6（水祝）　
営業時間：8:30 ～ 16：30
リフト券／大人1日 7500円

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