■東山から流れ出る小渓へ
5月中旬、前述の理由から(あえて沢の名前は伏せるが)東山から流れ出る小さな沢へ入ってみた。念のためにチェックした他の沢が、増水していたり濁流なのに対して普段通り穏やかに流れている。
むしろローウォーター気味で、魚たちの警戒が強いかもと懸念したが、心配は無用だった。流れからは気持ちよく次から次にヤマメが飛び出してきた。昨年まではイワナがほとんどだった場所なのだが、放流の影響なのかもしれない……。
夕方、本流も状態が良さそうだったのでフライを流してみると、小さなヤマメたちが盛んに反応してくれ、支流の流れ込みでは良型イワナも顔を出してくれた。
ライブカメラの設置もだいぶ増えたが、それでも山間の支流は行ってみないと状況が分からないことが多い。アメダスのデータや地形図と睨めっこしながら、目ぼしい沢を探っていくのも渓流釣りの醍醐味ではないだろうか。