■あずき缶は年末年始に売れる

あずきの甘さはアウトドアで格別に美味しい

 あずき缶もスイートコーン缶と並ぶ定番缶詰で、1950年代から売られている。今ではプラカップやパウチに入った商品も増えたけど、それより賞味期間が長い缶詰(3年間)も根強い需要があるのだ。

 ちょっと面白いデータがある。あずき缶を含む野菜缶ジャンルでは、年間を通してスイートコーン缶とトマト缶が売上の上位を占めているが、12月〜1月に限ってあずき缶が上位に躍り出るのだ。おせち料理を含む年末年始特有の需要がそうさせるのだろうけど、令和の時代でもその傾向が変わらないのがなんだか嬉しい。

炭火で焼くパンは美味

 さて、あずき缶をBBQでいかにして使うのか? まずは肉・野菜の脇で食パンをトーストする。炭火で焼いたパンは表面がクラスト状でさっくりとし、中は水分が残ってもっちり。それを食べよい大きさにカットする。

■ホイップクリームも缶詰?

豪華版の小倉トースト

 パンが温かいうちに缶詰のあずきを広げ、ホイップクリームをトッピングすれば、豪華版の小倉トースト缶成であります。オープンサンドにするならパンは4枚切り程度の厚切りが美味しい。ホットサンドにするなら6〜8枚切りが作りやすく、また食べやすいですぞ。

缶入りホイップクリームは野外で便利

 トッピングに使うホイップクリームは缶入りのスプレータイプが便利だ。中でも「ザーネワンダー ホイップクリーム」は、開封前なら常温保存できるから持ち運びが楽だし、ノズルを押すだけでツノの立った生クリームが勢いよく出てくる。甘さがほどよくて、植物性油脂は不使用という本格派。容量250mlとたっぷり入っているので、コーヒーにトッピングしてウインナーコーヒーにしたり、フルーツと一緒にサンドイッチにしてもウマい。何より野外でホイップクリームが使えるのが愉快痛快であります。

小倉トーストを頬張る筆者

 ところで、本来のバーベキューというのは、筋張った肉や脂肪の多い肉(ざっくり言えば安い肉)を塊のまま鉄板に載せ、フタをして低温・長時間でじっくり焼き上げる料理だそうな。だから肉が焼けるまでの間に食べるサイドメニューも重要で、各家庭にそれぞれの名物料理がある。今回紹介したスイートコーン缶とあずき缶のメニューは、いわば缶詰博士の名物料理というわけ。みなさんもぜひ、自分なりのお得意メニューを開発してみて!