<前編>炭の着火を成功させるコツ「煙突状」の組み方&燃やしすい炭とは?

 BBQでよくある失敗が、火起こしがうまくできないこと。

 火起こしの失敗には、よくやりがちなパターンがいくつかあります。失敗例を頭に入れておけば、事前に失敗を回避し、スムーズな火起こしができるようになります。

「こんなの、当たり前じゃん!」と笑えるあなたは、火起こしビギナーを卒業した証。自信がない方は、おさらいだと思ってご覧ください。

■火がついたら、すぐ炭や薪を被せてしまう

空気の通り道=隙間が必要です

 着火剤や焚き付けに火がついたら、その上に炭や薪を積み重ねる。これは非常によくある失敗例です。

 炎が燃焼するには空気が必要不可欠です。空気の通り道=隙間を意識して、炭や薪を重ねないとせっかくの火がすぐに消えてしまいます。ヤグラ型や煙突型に炭を組み、空気の通り道を作ってあげましょう。

白い煙は空気不足で不完全燃焼している印

 焚き火が消えかけると、ザバーっと落ち葉などをかけているシーンもよく見ます。十分な熱源がない場合は、同じく酸欠になって消えてしまうので注意しましょう。

■炭の上で着火剤を燃やしている

炭の上でいくら盛大に燃やしても着火しません

「あり得ないだろう!」と感じる方は多いと思います。が、キャンプ場やBBQ場に行くと、程度の違いはあれど、これもよく見る着火失敗の代表例です。

 炎は上へと燃え上がるので、熱源は燃やしたいものの下になければなりません。つまり、着火剤や小枝などの焚き付けは一番下。その上に、薪や炭がこないといつまで経っても火はつきません。

焚き火の時にもよく見る失敗例です