■カレーは180g入りで十分な量

温かいビーフカレーの完成!

 ごはんの入っているトレーのフタをはがしたら、中のごはんを片側にぎゅっと寄せるようにしてスペースを空ける。そこにカレーを注げば完成である。ちなみに、ごはんを寄せてから入れないとカレーが溢れ出るので要注意!

 カレーは中辛で、尖ったところがなく、玉ネギなどの野菜の甘みが感じられる万人向けの味だった。ダイスカットされた牛肉は、小さいながらも牛脂の旨味があり、同じくダイスカットされたニンジンも甘くておいしい。汁気は比較的ゆるく、200gのごはんに対して十分な量が入っていた。葛城ミサトのファンなら、カレーを少し残しておき、別に作ったカップ麺に注いで食べるのもありだろう(葛城ミサトが好む食べ方)。

■中華丼の中身はいかに?

中華丼を盛りつけた様子

 続いて中華丼を作ってみると、野菜がたくさん入っていた。タケノコはシャキシャキした歯ざわりが心地良く、白菜は逆にトロトロと柔らかくてウマい。ほかにニンジン、シイタケ、豚肉が入っていて満足度も高かった。味付けは適度に塩気があり、香辛料も利いていて、下町の中華料理店の味といった感じ。

 防災食として見ると、中華丼は野菜がたくさん摂れるから良い。避難生活が続くと野菜不足になりがちで、食物繊維が摂れなくなることで便秘になりやすいというデータがある。なので、こうした野菜を使った防災食はとても有用なのであります。

■1箱で食事が完結

備えるための心理的ハードルがちょっと下がると思う

 この商品は食材、発熱剤、カトラリーからおしぼりまで入っており、箱自体も加熱時に活用するので、1箱で食事の用意から摂取まで完結する素晴らしいデザインだと思う。また、使い終わった発熱剤は水をほとんど吸収してしまうので、あたりを濡らしてしまう心配がない。発熱剤は使用後しばらくの間は温かいので、カイロ替わりにも使えそうだ(ただしカイロとして開発したものではないので、使うなら自己責任で)。

トレーのフタがはがしにくいのが難点

 とかく、深刻に考えてしまいがちなのが防災備蓄というものだが、こんなユニークな防災食なら、備えるための心理的ハードルがちょっと下がると思う。とくにエヴァンゲリオンが好きな人なら、本棚にでも飾っておきたいくらいの出来映えだ。

 さて、気になるのは価格である。この「特務機関NERV指定 防災糧食」は、5品セットで9,720円。1食あたりが1,944円と、なかなかのお値段だ。なので、メインの防災食は缶詰やレトルト食品などの安価なものを揃えておき、この商品はプラスアルファのお楽しみとして購入するのがいいと思う。

 

〈今回の製品情報〉

ホリカフーズ「特務機関NERV指定 防災糧食」