缶詰のフタを開けると半熟たまごが収まっていて、箸を刺せば黄身がとろりと出てくる…… そんな驚くべき缶詰が発売された。
おつまみ缶詰のパイオニア・缶つまシリーズの新商品で、その名も「K&K缶つま とろ~りスパイスたまご」という商品であります。
これには缶詰博士も驚きましたぞ!
■半熟状態が保てる秘密は?
そもそも缶詰は、常温で保存できるように加熱殺菌を施している。食材や内容量によって違いはあるものの、例えばツナ缶の場合は、最高温度が100℃以上、加熱時間は60分くらい必要になる。やきとりの缶詰もだいたい同じ条件だ。
一方、卵は75℃以上になると白身・黄身ともに凝固する。だから卵を缶詰にした場合、最終的には「固茹でたまご」になるのが道理である。同じように鶏卵を使った缶詰に、岩手缶詰の「煮たまご缶詰」があるが、その中身はしっかりとした固茹でだった。
では、「とろ〜りスパイスたまご」は、なぜ“とろ〜り”とした状態を保てるのか?
タネを明かせば、加工された特殊なたまごを使っているからであります。原料は鶏卵だけど、加熱しても半熟のような食感が保てるというユニークなもの。なので、缶詰特有の高温加熱をほどこしても、とろっとした状態が残せるのだ。
■特製ソースは濃厚かつ複雑な匂い
それでは缶詰の中身を見てみよう。主役のたまごはポーチドエッグのような姿で、薄い白身の下に黄身が透けて見える。
周囲を埋めている茶色いモロモロしたものは、スパイス等で味付けされた特製ソースだ。オイスターソースに山椒、カルダモン、パプリカパウダーなどを加えたもので、フタを開けた瞬間にそれらがミックスされた複雑な匂いが立ち昇る。ちょっと麻婆豆腐にも似た匂いだけど、カルダモンが入っているせいか、スパイスカレーのような匂いにも感じられる。