■ほぼ手を加えず、缶詰そのものを味わう

夕飯はおつまみと主食、デザートまで缶詰で揃えた

 夕食はごく簡素に、でも品数は増やしてゴージャスにした。

 「黒豚の白ワイン煮込み」をおつまみにしながら甲州の白ワインを飲み、食欲が湧いてきたところで、主食の「たこ飯」を堪能。食後のデザートは「イエローピーチ すっきりとした甘さ ピーチ果汁入り」でしめくくる目論みであります。

黒豚缶とたこ飯缶は湯せんで温めてからいただく

 黒豚の白ワイン煮込みは、湯せんで温めてからいただく。低温下で固まっていた脂が溶け、肉が柔らかくなるので、がぜん食べやすくなる。塩と香辛料と白ワインで煮込んだだけのシンプルな缶詰なので、甲州ワインの繊細な風味がよくわかる。

 たこ飯は宮城県産のヤナギダコと玄米を使った炊き込みご飯で、常温でもおいしいが、湯せんで温めるとタコの香りがパッと開いておいしい。朝食で使った刻みネギの残りをトッピングしたら、ネギの鮮烈な風味がたこ飯にマッチして、あっという間に完食してしまった。

 デザートのフルーツ缶は、とくにアウトドアに合うものを意識して選んだ。というのも、このフルーツ缶はシラップに果汁が混ぜてあり、シラップがジュースのように飲めるのだ。今までのように「余ったシラップはどうしよう?」と悩まなくても済む、素晴らしいフルーツ缶であります。

■山の朝食はおかゆ缶が抜群!

 こうして山登りの3食を缶詰メインで過ごした結果、もっとも良かった缶詰レシピは、おかゆ缶を使った朝食だった。

 水分の多いおかゆは起き抜けでも食べやすく、するすると喉を通り抜け、身体中にしみ渡るようだった。しかも缶詰だから炊飯が不要。もう残りの人生の朝食はすべておかゆ缶にしてもいいと思ったくらいであります。

●今回の缶詰情報まとめ

・こまち食品工業「こまちがゆ 280g」
・ホテイフーズコーポレーション「やきとり柚子こしょう味 70g」
・明治屋「おいしい缶詰 国産真いわしと野菜のトマト煮 100g」
・フードカンパニー「黒豚の白ワイン煮込み 75g」
・木の屋石巻水産「たこ飯 160g」
・明治屋「イエローピーチ すっきりとした甘さ ピーチ果汁入り 190g」