筆者がブームをきっかけにキャンプを始めた当初は、冷暖房が必要ない時期だった。すっかりハマって冬前の10℃前後の季節も行くようになったが、寝る時の寒さが厳しく、対策として持って行った湯たんぽだけでは足りず、凍えて眠る日もあった。そんなとき思い切って導入したのがポータブル電源だ。
今回は3年前、安らかな睡眠を確保すべくできる限り調べて購入したポータブル電源について本音レビューをする。
■Jackery ポータブル電源 708
筆者が購入したのは「Jackery ポータブル電源 708」。荷物の多い車中泊やキャンプ向けにコンパクトながら必要な容量も備えているモデルだ。安全性と長寿命の評価も高い。AC100コンセントとUSB-A端子が各2口あるほか、USB-C端子とシガーソケットも搭載。災害時の緊急用電源としても必要十分な入出力を備えている。
選んだ708Whというのは各社のラインナップ的には中間からやや少なめの容量にあたる。寒くて夜中に何度も起きてしまった経験から、電気毛布が十分に使えるかどうかで考えて、選んでみたのだ。
購入後にまず気になったのは、一晩中電気毛布をつけ続けても他の家電の使用や充電に、電力は持つのだろうか? という疑問だった。実際に100%充電状態から一般的なシングルサイズの電気毛布を中設定にして、約8時間使い続けてみた。
一晩使ってから残量の表示を見ると、残り84%と半分以上残っていた。電気毛布だけでなくスマホや携帯ゲーム機など他の機器を充電することを考慮しても、何度か満充電できるほどの残量で、これだけあれば安心ラインだと断言できる。
冬季だけではなく、春秋のキャンプ場は寒暖差があり、シュラフ(寝袋)のみだと強い冷え込みに耐えられない日もある。車中泊ではエアコンを切るとほぼ外気と同じ気温となり、寒くて寝られない。快適な睡眠のために欠かせない相棒となった。
■家庭用ドライヤーはそのまま使えるか?
次に気になったのがドライヤー問題だ。旅先ではコインシャワーしかない場合もよくある。車中泊などでは家で使っているドライヤーを使いたいところ。試してみたところ、条件付きでなら使えるという結論に。
理由は定格出力にある。Jackery708の定格出力は500Wなのだが一般的な家庭用ドライヤーは1200Wが瞬間的に必要となる。わずかな時間でも十分な出力が無いと家電は動かせないからである。
ただし、ターボ(ハイ)モードではなく、風力の弱いモードでは稼働できるため、時間をかけて乾かすことは可能だ。夏は脱衣所に扇風機やエアコンが設置されていない施設も多く、入浴後にクールダウンしてから乾かしたいときに、テント内で度々この方法を使っている。