■ついに!? 期待の魚の正体は……

精悍な顔つきのアマゴ。無事に大きくなったらまた出会いたい

 2日目。断続的に雨が降ったり止んだりしていたため、わずかに濁りは増したものの、水嵩は増えていません。アマゴの付き場がわかるようになってきたので、釣果は上がりますが、逆に諏訪マスから遠ざかっているような気がします。満を持してメジャーポイントへ移動しました。初日にも何度かアタリがあり、一度は大物の感触?  があった場所です。ルアーマンが入っていたので、しばらく待ってから釣りを開始しました。

 期待に胸を膨らませ、慎重にフライを泳がせます。スイングが終わると同時にフライを引ったくられました。下流に走ろうとしたのを耐え凌ぐと、今度は上流に走っていきます。ジャンプした魚体が銀色に光ります。ついに!?

美しいプロポーションのニジマス。やり取りにドキドキさせられました

 トルクのある引きに耐えながら、ようやく岸際に寄せてネットイン! 果たして正体は…… ニジマスでした。均整の取れたプロポーション、野生味溢れる魚体は見事なのですが、諏訪マスだと思い込んでいただけに、嬉しいような悔しいような複雑な気持ちです。

■夕暮れにモンカゲロウ舞う

 最後にもう1箇所、工事で流れが変わったポイントへ。複雑な流れのヨレの深みに期待を寄せます。アマゴは気前よく飛び出してきますが、本命は姿を見せてくれません。

まるで「わたしを撮りたいんでしょ。綺麗にお願いね」と言わんばかりに目の前に止まったモンカゲロウのメス

 ふと、大型のカゲロウがはらはらと飛び交っているのに気づきました。モンカゲロウです。いつしか周囲の山々を覆っていた雲も消え、稜線が空との分かれ目にくっきりと線を引いています。ほんのりと西の空が染まっていました。

 今回、諏訪マスには出会うことはできませんでした。今月中に再挑戦できるでしょうか。いずれにせよ、また訪れる理由ができたようです。ゆっくりと歩きながら川を後にしました。

夕暮れ時、美しいシルエットの世界