すっかり夏本番ですね。猛暑、酷暑の折、日中に自転車に乗るのは辛いものがあります。しかし、寂しそうに出番を待っている愛車の姿を見ると胸が痛みます……。
爽やかな風を切ってのサイクリング! 夏の日差しを思いっきり浴びてペダルを漕ぎたい! そんな願望を満たしてくれる、高原の爽快なグラベルロード(未舗装の林道)を走ってきました。
■グラベルロード、グラベルバイクとは

今回のサイクリングには“グラベルバイク”を使いました。自転車の一種ですが、比較的新しいカテゴリーで耳慣れないかもしれません。
グラベルロード=砂利道。グラベルバイクは、ざっくりと説明するとロードバイクの車体に太くてゴツゴツしたMTB用のタイヤを履いているイメージです。舗装路(オンロード)でも未舗装路(オフロード)でも快適に走行できる自転車といったところ。乗り方次第ではどこでも走れてしまう自由さがあります。
元々はヨーロッパで生まれ、アメリカで人気に拍車がかかりました。荷物をたっぷり搭載しての“バイクパッキング”、ロングライドの自転車旅に使用されたりもします。
■短い分アレンジ次第で楽しみ方はいっぱい! 天空のグラベルロード

今回メインとなるのは、「車坂峠」から「高峰温泉」や「池の平湿原」入口(コマクサ峠)を経て、湯の丸高原「地蔵峠」へ至る林道、約8.4km。内、未舗装のグラベルロードは4.3kmで半分ほどです。峠から峠へ横移動するようなルートとなっており、標高はほぼ2,000mとなります。
この区間の標高差は100m足らずで急な勾配もありません。これだけだと一瞬で終わってしまうので、当日は長野県側、小諸市の「チェリーパークライン」から上がることにしました。
下界の暑さを避けるために、上部のおいしいところだけをお手軽に楽しむのもよし。また東御市から県道を上っての逆ルートや、ぐるりと周回してもいいでしょう。群馬県嬬恋村方面からでもアクセスできます。いずれにせよ、この高峰高原(車坂峠)と湯の丸高原(地蔵峠)の間を走る林道を軸にして、思い思いのルート設定できるのも魅力ではないでしょうか。