豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、アルペントーキョーの鈴木正志さんに「登山の便利アイテム」をテーマに、「折り畳める小型バッグ」のおすすめを選んでいただきました。
■ちょっとしたサイズのバッグが欲しい
旅行で目的地に着いたときに、大きな荷物はホテルに置いて、必要なものだけを持って観光に出かけたいときってありますよね。
登山の場合も、テントや山小屋にバックパックを置いて、最低限の荷物を入れて頂上を目指したり、近くを散策したりといったことがあるでしょう。そんなときに、ちょっとしたサイズのバッグがあると便利です。
でも、そのバッグを持って行くことで、逆にバックパックへの収納を圧迫したり、持ち歩く際の負担になったりしては本末転倒。できるだけコンパクトなバッグがあるといいですね。そこで鈴木さんがおすすめしてくれたのが、シートゥサミットの「ウルトラシルデイパック」です。「使わないときは、とっても小さくなるデイパックなんです」(鈴木さん)

■畳むと手のひらサイズなのに生地の強度は高い
「シートゥサミット」は、オーストラリア発のアウトドアブランドで、軽量&コンパクトといった使い勝手に強いこだわりを持っているそうです。このウルトラシルデイパックは、2017年にアメリカの「Backpacker」誌のエディターズチョイスを受賞した実績もある、超軽量のデイパックなのです。
ウルトラシルデイパックは、畳んだ状態では、まさに手のひらサイズ。重量は72gなので、これならバックパックに入れておいてもじゃまになりませんし、上着やズボンのポケットに入れて持ち歩いてもよさそうです。

それなのに、広げると28cm×20cm×48cmと意外なビッグサイズ。「容量は20Lで、一般的なバックパックと同等の容量がありますから不足は感じないでしょう」(鈴木さん)
素材には、30デニールの「ウルトラシルコーデュラナイロン」という軽量で強度の高いナイロンが使用されています。また、有機フッ素化合物を使わない撥水加工(C0-PFASフリー)が施されていて、耐水圧は2,000mm(中程度の雨に耐えられるレベル)なので、安心して使用できますね。
