■夕暮れどきのライズに期待するも……
車に戻って一度休憩をし、準備を万端に整えてから徒歩3分ほどのポイントへ。「イブニングライズ」を狙います。待つとなかなか暗くなりません。まだ時期も早く、夕方に羽化する虫の種類も少なく、イブニングライズが起こる保証はどこにもありません。岩陰に身を隠し、ドキドキ、ワクワクしながら川面を見つめます。
やがて日没が近づいてきました。果たして……。ぽつりぽつりとライズが始まりました。しかし、期待していたほどではありません。おそらくピークだと思われるタイミングでフライを流し、「あれ? 出ないな」と思った瞬間に、慌てたように飛び出してきた小さなヤマメ。あどけなさの残る顔つき。やはりシーズンはまだ始まったばかりのようです……。