缶成写真を撮っているうちに、麺が汁を吸い、汁気がどんどん減っていった。箸上げ写真を撮っている時には半量になってしまった。カメラを置き、慌てて(何も慌てることないんだけど)、ひと口いただく。うん、美味です。
煮詰めた牛乳は濃度を増しており、麺から溶け出た小麦粉も加わって、まるで生クリームを使ったカルボナーラのよう。粉末スープに含まれるポーク&チキンエキスも、違和感なく溶け込んでおります。
ちなみに本場イタリアのカルボナーラは、生クリームを使わずに卵黄でこってりさせるのが基本だ。ゆえに今回のメニューは、日本で広まった生クリームを使ったカルボナーラに近いもの、ということになる。
■「シーチキン」は、じつは登録商標
ちなみに、日本には20近いブランドのツナ缶があり、中でもダントツの知名度を誇るのがはごろもフーズのシーチキン。全国どこでも売っていて、他ブランドのツナ缶でさえ「シーチキン」と呼んでしまうほど、日本人の心に刻まれている(シーチキンは同社の登録商標。例えば伊藤食品は美味しいツナ、いなば食品ならライトツナなど、他社のツナ缶は名前が違う)。
ツナ缶を最初に造ったのはフランス人と言われている。基本的にはツナ(マグロ、カツオ)に食塩、油を加えるだけの素朴なレシピで、欧米のツナ缶のほとんどは今でもその製法だ。しかし日本のツナ缶は独自の進化を遂げ、野菜エキスなどでうまみを加えるのがスタンダードになっている。うまみを重視する日本文化が、ツナ缶製造にも反映されているのであります。
今回のCAN詰情報:
はごろもフーズ「シーチキンマイルド」
¥150前後/70g