■油も余すことなく入れる
ツナ缶を開けると、野外に突然ドメスティック(家庭的)な匂いが広がっていつも笑ってしまう。
ツナ缶は大きく分けると「油漬けタイプ」と「油不使用タイプ」の2つがある。味で申せば、油漬けのほうが美味しい。なぜなら、油は旨味の一種だからだ。しかし、健康上の理由などで油の摂取を控えている人は、油不使用タイプ(野菜スープ煮が多い)を使ってもOKであります。
そのツナ缶を、メスティンに全量入れる。油(あるいは野菜スープ)も余すことなく入れるのが、味の決め手であります。
■なぜか背徳的な気持ち
ツナの上に牛乳200mlを注ぐ。この時なぜか、背徳的な気持ちになった。油と魚(ツナ)に牛乳を加えるという行為が、やってはいけないことをしているような気持ちになったのだ。でも脳内シミュレートしたレシピは間違ってないはず。「きっと大丈夫!」と牛乳の海を眺めながら自分を励ます。
■ホワイトシチュー的な匂いに変わる
常温に戻しておいた牛乳の海に麺1人分、付属の粉末スープ、ミーノ1袋の半量を入れてから弱〜中火にかける。麺は自重で沈んでしまうので、そのまま放置するとメスティンの底に焦げ付いてしまう。それを防ぐために、箸でたびたびかき混ぜながら、3分間茹でる。
この時点でツナのドメスティックな匂いは消え去り、ホワイトシチュー的な匂いに変わった。胃に直接訴えてくる、たまらん匂いであります。
3分間茹でたら火から下ろし、黒コショウを好きなだけかければ缶成!
全体が真っ白い中で、ミーノの緑とコショウの黒が鮮やかだ。