■鍋や炭、焚火台にもこだわってみた

炭火で煮込む。鍋は30年間愛用しているホットンのビリー缶

 30年間愛用しているホットンのビリー缶に、スープと冷凍ミックス品をブチ込んで、赤々と燃える炭の上に乗せる。最近はなぜか炭に凝るようになり、薪を燃やす機会が少なくなった。炭は火力をコントロールしやすいから、煮たり焼いたりするのが楽なのだ。それに、炭火の遠赤外線で焼いた肉や野菜のウマさは言うまでもない。

 焚き火台も、炭を使いやすいファイヤーサイドアウトドアの「トレイルブレイザー」を入手した。敬愛する焚き火マイスター・猪野正哉さんが著書で推していたもののダウンサイジング版だ。底面がフラットなので、炭を広げて火力を分散させたり、逆にまとめて火力を上げたりと、とても使いやすい。

■旨味の強さは具材よりも濃厚なスープに軍配

煮るだけで缶成したブイヤベース。左の缶詰は予備で持ってきたもの

 この缶詰は、魚介のアラと香味野菜を炒めてからハーブと一緒に煮込み、すべてすり潰してから裏ごしするという、信じられないような手間を掛けて製造されている。

 できあがりは、かくのごとし。1缶で2人分のブイヤベースができたので、同行した友人と分けあっていただく。マグカップに白ワインを注いで、缶杯!

 お味の方は旨味が非常に濃く、奥行きと深さがある。一緒に煮込んだ冷凍ミックス品も美味しいけれど、旨味の濃さでは圧倒的にスープに軍配が上がった。

 友人の「ごはんを入れて食べたいなー」というひと言を聞いて、思いついた。そうだ、炊き込みご飯にしてみよう!

■フランスとスペインと八戸の合作

八戸ブイヤベーススープ缶で炊き込みご飯(自宅で撮影)

 かくのごとし、パート2。八戸ブイヤベーススープでご飯を炊き、極洋「海老のアヒージョ」缶をトッピングしてみた。レモンを添えたのは、スペインの郷土料理「パエリア風」を狙ったのであります。これぞフランス&スペイン&八戸の合作料理!

 缶詰ってすごいなぁ。なんでもできちゃうなぁ。

暮れなずむキャンプ場にブイヤベースの匂いが漂う

 そういえば、八戸には「いちご煮」という郷土料理がある。ウニとアワビをうす塩仕立てで煮込む高級料理で(フルーツのいちごは入っていない)、澄み切った旨味といい、品のいい後味といい、まさに絶品だ。

 そんな八戸の名物にブイヤベースまで加わったのだから、たまらない。煮込み料理に対する八戸人の執念、恐るべし。

 

<今回の缶詰情報>

八戸ハマリレーションプロジェクト

「八戸ブイヤベーススープ」 972円/415g