キャンプ場でも見かけることが多くなったポータブル冷蔵庫。以前はクーラーボックス派だった筆者も、マイナス20℃まで冷凍できるタイプの18Lのモデルを購入したところ、その便利さにすっかり手放せなくなってしまった。

 しかし、ソロがメインの筆者にはやや大きく感じていた。そこで同じブランドの9Lモデルを購入しサイズダウンしたところ、コンパクトでありながら、ソロ1泊であれば十分な食材や飲料を冷却でき、レイアウトもしやすく非常に重宝している。

 今回は、アウトドアまたはキャンプや車中泊にちょうどいい、9Lの使い勝手を徹底解説。ぜひ参考にしていただきたい。

■クーラーボックスと比較したメリットとデメリット

350缶12本、もしくは500mlペットボトル8本入る容量

 キャンプをする人のスタイルは多種多様だ。無骨系や温かみのある色で揃えたり、好きなブランドで統一したりと、こだわりを持つキャンパーも多い。選択肢が豊富なクーラーボックスなら、そうしたスタイルにも合わせやすい。

 では、ポータブル冷蔵庫とクーラーボックスの違いは何かをメリットとデメリットで比較し紹介していこう。

●ポータブル冷蔵庫の魅力と特徴

冷蔵5℃設定にしておけば、外気温に応じで常に一定温度を保つ

 ポータブル冷蔵庫とクーラーボックスの最も大きな違いは、庫内を一定温度に保つ機能の有無だ。電源さえ確保できれば、ポータブル冷蔵庫は庫内を一定温度に保ち、いつでもキンキンに冷えたビールを楽しめ、食材の鮮度も新鮮な状態で維持できる。

 対するクーラーボックスは、保冷剤による保冷効果で食材や飲料を冷やすため、その効果が持続する時間には限りがある。庫内を一定温度に保てるポータブル冷蔵庫は、気温が上がる季節にこそ手に入れたいアイテムといえる。

●ポータブル冷蔵庫のデメリット

9L(左)も18L(右)もモーター分だけ重く内寸容量が小さくなってしまう

 クーラーボックスと比較した場合、ポータブル冷蔵庫には、①電源が必要となる点、②モーターがある分、重くなり、外寸に対して容量が小さい点、③価格相場が3〜5万円と高額な点、といったデメリットがある。

 しかし、これらのデメリットはすべて、庫内を一定温度に保つために必要な要素だ。筆者がポータブル冷蔵庫を手放せなくなったのは、庫内を常に理想的な温度に保てるというメリットが、これらのデメリットを十分に上回っていると感じたからだ。