■秋田の伝統食いぶりがっこが缶詰に

こまち食品「いぶりがっこ」の外観と内観

 最後は、こちらも珍品「いぶりがっこ」缶詰を紹介したい。

 いぶりがっことは、秋田県に伝わる伝統の保存食で、大根を焚き火で燻して乾燥させ、糠漬けにして乳酸発酵させて作られる。

 「もともと保存食なのに、なぜ缶詰に?」

 「しかも、なぜいぶりがっこ?」と突っ込みどころ満載だが、クオリティは本物である。食感が素晴らしいのだ。

クリームチーズを塗っておつまみに

 全体から立ち昇るのは香ばしい燻香と、甘酸っぱさを思わせるたくあんらしい香りだ。噛めばカリッという快音が響き、噛むごとにうまみたっぷりの汁が飛び出てくる。箸が止まらない美味しさである。

 内容量は75gで、2mmほどのスライスがぎっしり詰まっている。試しに数えてみたら、この缶には42枚入っていた。4人で食べても十分な量だから、まさにグループキャンプ向きであります。

 皿に並べてクリームチーズをたっぷり塗れば、定番のおつまみの缶成。植物性の澄み切ったうまみに乳脂肪のコクが加わり、ますます箸が止まらない。焚き火を囲んでウイスキーを飲むときなど、最高の相棒になりますぞ。

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■今回の缶詰情報
mr.kanso「たこやき」 ¥550/190g(4個入り)
こまち食品工業「いぶりがっこ」 ¥518/75g

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