■アットホーム感にほっこり!

チケット売り場横の売店スペースで物色。この日は“お餅”を売っていました

 案内してくれた地元のスノーボーダーも小さい頃は家族で数えきれないほど訪れた思い出のスキー場らしく、当時のスキー場の様子を思い出しながら熱く語ってくれました。取材時も実際にスキーの練習をしている親子や、友達同士で少しずつ斜面を下っていく初心者スノーボーダーの姿を何組か見かけ、なんだか感慨深かったです。

 平日はレストランの営業をしていない(その代わり、暖かいレストハウスで自由に休めます)代わりに、お湯付きでカップ麺などを売っています。それらを物色しながらチケット売り場で話し込んでいるうちに、足元のキャベツに気づきました。聞けば朝方に地元の農家さんが持ってきてくれたそうで、小ぶりのものは340円と近頃の値段の高騰を考えればかなりのお買い得! 同行者はキャベツを抱えて嬉しそう。「まだ数本は滑る予定なんだけど……」

 スタッフもお客さんも少ないだけに数本滑っているうちにお互いを認識できるのも面白い体験です。雪質、安さ、空いていることだけでなく、ローカルスキー場ならではの触れ合いに「ほっこり」するところが魅力かもしれません。

 ただし公共交通機関がなく、マイカーで曲がりくねった山道を長く走らないといけないので、運転には十分に気をつけたいところ。雪のコンディションがいいときほど大変な道のりなので、それも穴場の理由なのでしょう。

つい笑顔こぼれる滑走シーン。雪質、パウダー以外にも魅力があるスキー場でした