富士山の2合目、静岡県裾野市にある「スノーパーク イエティ」は、25年連続日本最速で10月20日にオープンしました。仮装でのスノーシーズン開幕はニュースでも見られる風物詩。しかし2023年の秋は例年とは違いました。なんと11月に夏日を記録する暑さが。オープンして約1ヶ月、果たしてゲレンデへの影響はあったのでしょうか?
■富士山の麓スノーパーク イエティが25年連続最速オープン!
10月20日金曜日。平日にも関わらず、賑わっていました。“オープン日は仮装するとリフト券無料”の効果もあるようです。訪れた人々に話を聞くと、「オープン日には何年も連続で訪れています。コスプレもしたかったし、早く滑りたい気持ちも強くて、今日が楽しみでした」(30代男性)、「大阪から下道で8時間半かかりましたが、早くスノーボードしたくて」(20代男性)、「仕事を辞めたらオープン日に来たいと思っていたんです。宮城県から6時間、485kmでしたが来て良かったです」(60代男性)とかなり遠方からも訪れる方も。シーズンインを待ちきれない様子で、スキーヤー・スノーボーダーから笑みが溢れていました。
■異例の11月の夏日! 雪の維持に苦しむスキー場
日本最速でオープンしましたが、この秋は例年とは違いました。平年よりも気温が高く、苦戦することとなりました。気温上昇や大雨によって融雪が進むことに。なんとかゲレンデコンディションを保っていましたが、誰しもが想像できないことが起こります。
なんと、11月の前半は東京都心で夏日を記録するほどの暑い秋が訪れました。さらに11月7日には無情に大雨が。その結果、安全に滑走できるほどの積雪を維持できず、クローズせざるをえませんでした。コース状況の回復には日数を要し、11月12日にようやく再オープンします。日本最速オープンできる技術を持ってしても太刀打ちできず、この秋は異常だったとしか言いようがありませんでした。
11月13日には自然降雪があり、真っ白な雪化粧になりました。ようやく気温も平年並みまで下がり、ゲレンデ関係者の方々も安堵のため息をついているかもしれませんね。