コロナが第5類に移行して初めての冬。久しぶりに大きなスキー場に行ってみました。初めて訪れる「石打丸山スキー場」です。すると、既存のスキー場とは大きく変貌した最先端な施設やシステムが取り入れられていて「私をスキーに連れてって」世代やバブル期のスキー場とは全く違っていました。自分が時代に取り残されたのか、スキー場が時代の先を駆け抜けているのか、正解さえわからない異次元空間を体験してきました。
■「関越自動車道沿線で最大級」のリゾートスキー場
石打丸山スキー場の歴史は、1949年にロープトゥ(ケーブルにバー・ハンドルなどが取り付けられた搬器のないリフトの一種)が架けられた時から始まります。現在では、面積236ha、リフト13基、最長滑走距離4,000mに及ぶ巨大なスキー場となっています。しかも、ナイターは12コースがオープンする国内最大級です。規模が大きいだけでなく、レストランも充実。リゾートスキー場として様々な工夫がされています。
■毎日変わるリフト券価格!
物価高や人手不足の影響を受けてか、最近リフト券価格の高騰が続いています。家族や、できるだけ多く滑りたいコアスキーヤーにとっては厳しい昨今です。しかし石打丸山スキー場では、昨シーズンからリフト券価格にダイナミックプライシング(価格変動制)を導入しました。つまり、お客さんが少ない平日には、リフト券を安い価格帯に設定しているのです。価格は日々変わりますが、私が行った時には、通常価格(当日窓口価格)が6500円なのに、その日のリフト券が4000円で買えたのです! ダイナミックプライシングを利用するには、前日までにWEBで申し込んでおく必要があるので要注意。よく見かけるランチとのセット販売よりも格段に安く、約40%OFFで購入できます。これを見逃す手はありませんね。
■ナニコレ珍百景? リフト乗り場に動く歩道が!
お洒落なリゾートセンターでチケットを手に入れた後は、早速「サンライズエクスプレス」のリフト乗り場に向かいます。しかし、そこにあったのは、動く歩道。「なぜこんなところに?」という疑問が頭の中を駆け巡っている間に、自分の番が来てしまいました。待機場所のバーが一斉に開くと、もう目の前は歩く歩道です。初めての体験に私はビビりまくり。歩く必要もないのに思わず数歩歩いてしまい、口からは「怖いっ!」という声が漏れてしまいます。
この動く歩道。公式HPによると、「ローディングカーペット」といい、ビギナーの方が乗りやすいように乗車をサポートしてくれるシステムのようで、安全性も向上するとのことです。ちびっ子ゲレンデのスノーエスカレーターに慣れた子どもたちの方がかえって自然に乗れるのかもしれません。最先端施設に戸惑う筆者でした。