1月下旬の冬真っ盛り、この季節のアクティビティの代表格といえば、白銀のゲレンデで楽しむスキースノーボードでしょう。なかでも降ったばかりの新雪の滑走を楽しむにはベストシーズンとなっています。長野と新潟県境にある「斑尾高原スキー場」に行ってきました。

■長野、新潟県境にある斑尾高原スキー場

斑尾高原ホテル前はビギナーに最適なコースが多くあります。正面が斑尾山に広がるスキー場のメイン斜面

 長野県と新潟県の県境に位置する斑尾高原スキーは、北信五岳(ほくしんごがく)の一つである斑尾山(標高1,382m)の北側に扇状に広がっています。

 コースレイアウトが巧みで、初心者にやさしい緩やかな斜面から急斜面、非圧雪斜面、パークなどコースバリエーションは全32本と豊富、滑りごたえのあるゲレンデです。また、お隣のスキー場「タングラムスキーサーカス」との共通リフト券、マウンテンパスもあり、行き来して楽しむこともできます。

 積雪量も豊富でパウダースノーは魅力的で「マダパウ」と呼ばれています。最近ではインバウンドも増加している注目のスキー場です。

【公式HP】斑尾高原スキー場

■地形を活かして立体的に! 森の中を滑るツリーラン

「NINJA」に残っていたパウダースノー

 斑尾の特徴の一つである「ツリーラン」。これは森の中、地形を活かして非圧雪斜面の滑走を味わえるコースです。その数はなんと12本! スキー場のコースなので、リフトを利用して満足いくまで何本も滑ることができ、人気を集めています。

 連続して訪れる寒波に伴う降雪でパウダースノーに恵まれている今シーズンですが、取材日は数日間新雪に恵まれていない、少々残念なコンディションでした。ツリーランコースはどこもトラックだらけでしたが、少し目立たない場所など、探してみるとまだわずかにノートラックで残っている場所も。また、尾根や谷といった山の地形がそのまま残っているので、通常のバーンでは味わえない立体的な滑走を可能にしてくれます。イマジネーションが掻き立てられますね。移動の前後ではビシッと圧雪されたバーンを滑って楽しみます。

丁寧に圧接されたバーン。エッジがしっかりと効いて快適です!

 その後は名物シングルリフト、第13リフトに乗ってスキー場最上部へ。「アドベンチャーアイル」の途中でちょうど晴れてきました。青く水を湛えた野尻湖越しに、同じく北信五岳の飯縄山(飯綱山、いいづなやま)や黒姫山、さらに日本百名山でもある妙高山が姿を現し出しています。狭い尾根の途中のわずかなスペースなのですが、ほとんどの人が足を止めてスマホを向けていました。

第13リフトの降り場付近。降雪がなくても霧氷で木々が白く輝き美しい
「アドベンチャーアイル」。野尻湖の奥には飯縄山や黒姫山、さらに妙高山などの雪景色、絶景が広がります
これで完璧! 斑尾高原スキー場のゲレンデマップ