最大11連休となる今年のゴールデンウィーク、天気も良い日が多そうなのでアウトドアスポーツを楽しむ計画をしている人も多いでことしょう。

 ウィンタースポーツの代表格のスキースノーボードですが、じつはまだまだ春スキーが楽しめます。志賀高原マウンテンリゾート「焼額山スキー場」へ滑りに行ってきました。

■お花見ドライブで向かう春のスキー場

角間大橋のたもとの桜。標高を上げればGWいっぱい花見ドライブを楽しめるのではないでしょうか

 春から初夏へと向かう北信濃。志賀高原へと向かう途中の田園風景は美しく、田畑の緑に遅咲きの桜や桃のピンク、リンゴの白、菜の花の黄色い絨毯、路傍のスイセンと彩り豊かで、ウキウキするような絶景ドライブを楽しめます。

 山ノ内町の「上林(かんばやし)」あたりの桜はまだまだ見頃でしたので、駐車スペースに車を停めてしばしのお花見タイムを過ごしました。

 志賀高原へ上がる途中、ヤマザクラが可憐なピンクを萌葱色の山肌に浮かび上がらせていて、まさに“山笑う”という表現がしっくりとくる季節ですね。

■朝イチのコーデュロイバーンと“ざらめ雪”のおいしい関係

頑張って早起きすると出会える可能性が高いコーデュロイバーンדざらめ雪”

 この冬は積雪量も多かったこともあり、ここ数年のうちではかなりいい状態でゲレンデが保たれています。さらにゴールデンウィークに入ってからも標高の高い場所では冷えた日が続いており、緩んだ雪もそれほどシャバシャバにならず、よく滑る「ざらめ(雪)」を滑走できる日も多いです。

 ざらめは、降り積もった雪が日中に溶け、夜間に再び凍って…… これを繰り返して“ざらざら”とした粒になった状態です。コーンスノーとも呼ばれる、いわゆる春雪です。自然の山でも春になると出会いやすい雪質で、柔らかく独特の滑り心地でスキーヤー、スノーボーダーを喜ばせてくれます。

 さらに「コーデュロイバーン」という言葉を聞いたことはありますか? 朝のゲレンデで、圧雪がかかった雪面を見ると、均一の小さな畝(うね)がギザギザと並んでいます。タオルや服の生地でお馴染みのコーデュロイのように見えることから、コーデュロイバーンと呼ばれています。「グルーミング(バーン)」や「ピステン(バーン)」と言われることもあります。朝の低い光でコントラストがついた状態は見た目にも美しく、まるでアート! 程よく締まった雪は滑り心地も上々です。

 春のスキー場なら、そんな二つが掛け合わされた「コーデュロイ×ざらめ雪」の滑走を味わうことができる(可能性が高い)のです! 少し板を傾けるだけで容易に捉えることのできる雪面。雪上のギザギザを切り裂く感触はすこぶる心地よく、グリップしやすいので安心でとにかく滑りやすいです。

 ちなみにこの時期の営業開始は6時からです。春スキーならではの快感、朝イチのゲレンデでぜひ味わってください。

春スキー運行リフト
営業期間:~ 2025年5月6日(火・振休)
営業時間:4月28日(月)~  5月6日(火・振休)6:00A,M.~3:30P.M.
運行予定:A第1ゴンドラ・D第4ロマンスリフト
滑走コース:A1ジャイアントスラローム、A2、A3:積雪状況により可能な限り
      B1パノラマコース~E1サウスコース:5月6日まで