厳しい暑さが続いた夏も終わり、このところ一気に涼しくなってきましたね。秋の風物詩はいろいろありますが、そのひとつでもある「ススキ(芒、薄)」の穂が美しい景色を見せ始めています。各地の高原、スキー場のゲレンデなどはススキの名所となっているところが多く、手軽に絶景を楽しめます。

■全国でも珍しい、スキー場併設の道の駅「モンデウス飛騨位山」!  手軽に楽しめるススキの絶景

麓を走る国道41号線からも遠望できる「モンデウスパークスキー場」のススキ野原

 西日に照らされたススキの穂が黄金色に輝いているのは、岐阜県高山市一之宮町にある、道の駅「モンデウス飛騨位山」の背後にある「モンデウスパークスキー場(旧・モンデウス飛騨位山スノーパーク)」のゲレンデです。夏は無料のドッグラン利用客や日本二百名山でもあり、パワースポットとしても人気の「位山(くらいやま)」を目指す登山客も多く訪れます。

 幹線道路である国道41号線から県道に入り、峠道を走ることわずかで到着します。秋風そよぐ心地いい季節。手軽に絶景を味わえるということで、ドライブがてらに観光客が次々とやってきていました。

●逆光に輝くススキの海原

道の駅「モンデウス飛騨位山」の背後にあるスキー場の斜面。逆光に輝くススキが存在をアピールしています

 ススキ野原は駐車場からも眺められますが、道の駅の建物の脇を抜け、ほんのわずかに歩くとゲレンデ直下に。東向きのゲレンデ、その右半分ほどがススキで埋め尽くされています。この時期、ちょうど斜面の傾斜と向きが程よい具合となっており、見上げると西日に対して逆光気味の光線状態になります。

 沈みゆく太陽、赤みを帯びた暖かい光が穂を輝かせ、まるで黄金の海のようにうねる様子は圧巻です。陰になった部分が黒く落ち、強烈なコントラストを見せています。日没までのわずかな時間、一層印象的なシーンを切り取れるよう、夢中でアングルを探す人も。ススキの穂はようやく首を垂れ出したばかり。まだまだ楽しめそうです。

 ススキの景色を楽しめるスポットは全国各所にあります。行楽やスポーツに適した季節です。紅葉狩りや登山、ドライブのついでに、ぜひ秋の風情を感じるプランを立ててみてはいかがでしょうか。